リアルな美大の日常を
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お題/これは利用するといいことがあるかもですよ
手羽さんからのお題に遅せばながら答えたいと思います。
「ムサビにいるなら、これは利用したほうがいいよ!」
のはなし。
個人的に推したいのは、
手羽さんが既に挙げていますが、
「他大学の授業を受けられる制度」
です。
ムサビはTAC相互利用と早稲田大学との単位互換制度がありますけど、
これって何のことかってざっくり言うと、
ムサビに在籍しながら他大学の授業を受けることが出来て、なおかつそこで取得した単位を自分の卒業に必要な単位数に組み込むことが出来る授業制度の事ですね。
実は、私は今年の4月、つまり、つい先週からこの制度を利用して、
週に1度、他大学まで行って、いつもと違う何だか広くていかめしい校舎で授業を受けさせてもらっています。
今年、その授業を取ってみようと思った理由はいくつか。
いま自分が取り組んでいる作品制作の手がかりになりそうな授業があって、
それはムサビで学べる内容でなさそうだったこと、
タイミング的に、就活や卒業制作で忙しくなる前の時期=今年が一番良かったことがあります。
けれど、それ以外の理由として、ただただ単純に、
自分が普段身を置いてる環境=ムサビから一旦離れて、
他大学、中でも美大や芸大じゃなくいわゆる「一般大学」の空気に触れてみたい!!って思ったんです。
自分がムサビっていう環境にのんびり浸かりきってしまってる様な気がして、それが何となく怖くて・・・。
この経験が自分にとってのカンフル剤というか、これからの起爆剤にならないかな、と思ったんです。
で、授業にまだ1・2回しか行っていないので授業についてのうんぬんはそこまでいえないのですが(でも、今のところすごい面白い!ためになります)、
別の部分ですでに、少なからずカルチャーショックのようなものを受けています。
自分が普段いる環境との違いの大きさにカルチャーショックってます。
それは、
キャンパスの環境(広さ、校舎の大きさ)とか、
学生の男女比とか外見(ファッションの傾向・・・)といった部分から、
勉強のための施設の環境とか、授業の雰囲気も含めて、本当に色々あるのですが、
そういうことのひとつひとつの違いや特色に驚くたびに、
自分がいかにムサビの環境を普通だと思っていたかって事を痛感させられました。
というか、
ムサビのある種の特殊な感じはわかっていたけど、
その環境にいつの間にか慣れてしまってどこか安心していた・・・と言った方が正しいかもしれないです。
同じアートやデザインといったものが好き、っていう何となくの共通項で繋がった人たちが生み出すゆるやかな空気感というか、その空気の何ともいえない暖かさが心地よい。
でもそれで、というか、それだけで本当にいいのか、というとやっぱりそこには疑問があるし、
もっと手の外に広がっていく意識っていうのは必要だよなあ、と考えさせられました。
それと同時に思ったのが、自分自身が、
「ムサビってやっぱりこういうところが良いよな」と思ったり、
逆に、「こういうところは良くないかもなあ・・・」と思ったり、
自分のいる環境に対してすごく客観的に考えられるようになったなあ、ということ。
他大をフィルターにして、自分の大学のことを改めて見つめ直すことができるようになった気がします。
それって、これから約2年間ムサビで学んでいくにあたって、とても大切なことだと思うので、
この気づき、この変化は良いことかもしれないです。
だから、単純にムサビでは学べないことを学べるというメリットだけでなく、
ムサビを離れることによってムサビを知れる/ムサビにいる自分を知れるという意味でも、
この単位の制度は人によってはかなり有意義なものになり得るとおもいます。
今年度分の登録申請はもう終わってしまっていますが、
もし興味があれば来年に受けてみるといいと思います。
ただし、2年生以上であること、大学までの交通費は自己負担など、いくつかネックがあるのでそこは要確認です。
想像以上に収穫が多いかもしれないですよ・・・!
(あ、実際の授業の内容がどんな感じだったかは、またしばらくしたら書くかもです!)