リアルな美大の日常を
2012年04月のアーカイブ
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お題/これは利用するといいことがあるかもですよ
手羽さんからのお題に遅せばながら答えたいと思います。
「ムサビにいるなら、これは利用したほうがいいよ!」
のはなし。
個人的に推したいのは、
手羽さんが既に挙げていますが、
「他大学の授業を受けられる制度」
です。
ムサビはTAC相互利用と早稲田大学との単位互換制度がありますけど、
これって何のことかってざっくり言うと、
ムサビに在籍しながら他大学の授業を受けることが出来て、なおかつそこで取得した単位を自分の卒業に必要な単位数に組み込むことが出来る授業制度の事ですね。
実は、私は今年の4月、つまり、つい先週からこの制度を利用して、
週に1度、他大学まで行って、いつもと違う何だか広くていかめしい校舎で授業を受けさせてもらっています。
今年、その授業を取ってみようと思った理由はいくつか。
いま自分が取り組んでいる作品制作の手がかりになりそうな授業があって、
それはムサビで学べる内容でなさそうだったこと、
タイミング的に、就活や卒業制作で忙しくなる前の時期=今年が一番良かったことがあります。
けれど、それ以外の理由として、ただただ単純に、
自分が普段身を置いてる環境=ムサビから一旦離れて、
他大学、中でも美大や芸大じゃなくいわゆる「一般大学」の空気に触れてみたい!!って思ったんです。
自分がムサビっていう環境にのんびり浸かりきってしまってる様な気がして、それが何となく怖くて・・・。
この経験が自分にとってのカンフル剤というか、これからの起爆剤にならないかな、と思ったんです。
で、授業にまだ1・2回しか行っていないので授業についてのうんぬんはそこまでいえないのですが(でも、今のところすごい面白い!ためになります)、
別の部分ですでに、少なからずカルチャーショックのようなものを受けています。
自分が普段いる環境との違いの大きさにカルチャーショックってます。
それは、
キャンパスの環境(広さ、校舎の大きさ)とか、
学生の男女比とか外見(ファッションの傾向・・・)といった部分から、
勉強のための施設の環境とか、授業の雰囲気も含めて、本当に色々あるのですが、
そういうことのひとつひとつの違いや特色に驚くたびに、
自分がいかにムサビの環境を普通だと思っていたかって事を痛感させられました。
というか、
ムサビのある種の特殊な感じはわかっていたけど、
その環境にいつの間にか慣れてしまってどこか安心していた・・・と言った方が正しいかもしれないです。
同じアートやデザインといったものが好き、っていう何となくの共通項で繋がった人たちが生み出すゆるやかな空気感というか、その空気の何ともいえない暖かさが心地よい。
でもそれで、というか、それだけで本当にいいのか、というとやっぱりそこには疑問があるし、
もっと手の外に広がっていく意識っていうのは必要だよなあ、と考えさせられました。
それと同時に思ったのが、自分自身が、
「ムサビってやっぱりこういうところが良いよな」と思ったり、
逆に、「こういうところは良くないかもなあ・・・」と思ったり、
自分のいる環境に対してすごく客観的に考えられるようになったなあ、ということ。
他大をフィルターにして、自分の大学のことを改めて見つめ直すことができるようになった気がします。
それって、これから約2年間ムサビで学んでいくにあたって、とても大切なことだと思うので、
この気づき、この変化は良いことかもしれないです。
だから、単純にムサビでは学べないことを学べるというメリットだけでなく、
ムサビを離れることによってムサビを知れる/ムサビにいる自分を知れるという意味でも、
この単位の制度は人によってはかなり有意義なものになり得るとおもいます。
今年度分の登録申請はもう終わってしまっていますが、
もし興味があれば来年に受けてみるといいと思います。
ただし、2年生以上であること、大学までの交通費は自己負担など、いくつかネックがあるのでそこは要確認です。
想像以上に収穫が多いかもしれないですよ・・・!
(あ、実際の授業の内容がどんな感じだったかは、またしばらくしたら書くかもです!)
かけこみで履修の話
4月ももうあっというまに半分終わりますね。
今年も履修登録の時期がやって来ましたね~(とはいっても、もう終盤ですが・・・)。
ムサビ生のみなさん(特に新入生の方!)は無事に登録できましたか??
もうほとんど履修は終えられているかと思うんですが、
まだここどうしよう??と悩んでるひともいるかも・・・?なので、今までのわたしの履修の感じを書いてみます。
1、2年のとき
「とにかく単位をなるべくたくさん・早めに取っておかなきゃ!!」っていう観念がひたすら頭の中にあって、
半期に取れる単位数の限界めいっぱいまでガガガッと突っ込んでいました。
Ⅰ類もⅡ類もバランスよく取っておきたいと思っていたから、どちらも取れるよう上手く計算して。
あ、Ⅱ類は体育苦手だったんで、言語の授業ばっかり入れてました・・・。
映像学科は月~土まで休み無く必修の授業が入っていたので、毎日午前も午後も授業、授業!
入学当初に思い描いていた「暇で自由な大学生像」はあっという間に打ち砕かれましたよ・・・笑。
大変だったことは・・・
月~土まで時間割ぎっちりで毎日学校にずっと通わなければいけなかったことで、学校外で長時間活動することが難しかった!
特にバイトとの両立ですね。夕方からしかバイトできーん!日曜日はバイトで潰れてまう!みたいな。
他にはあんまりないかなあ。
学校のすぐそばに住んでたので、登下校がツライっていうのはあんまり無かった。
家が遠い人は大変そうだったなあ。
なるべく1限、5限に授業が無い状態にしておくと少しは負担が減ると思います。
あと、そうだ!これはちょっと特殊かもですが、
私の場合、学芸員の資格を取るために、一年のころから必要な授業(主に美術史関係の授業や、博物館に関する科目です)も取っていたんです。
その影響で、それらの科目と他に興味のある授業と重なってしまって泣く泣くあきらめたことも多々ありました。ので、資格系を考えている方はその辺りも・・・。
授業自体はどれも面白かったのでそこまで苦では無かった!です!眠気に襲われる事は少なからずあったけれど・・・ああ。
個人差あると思うけど、私は取った授業の先生が優しい人が多かったです。
特に試験やレポートでめっちゃ大変な思いをしたことはなかったですよー。
あ、でも当日の朝まで徹夜とかは、あるけど。
でも年に1・2度のことだしと思えば、な、何とか・・・。
単位って取れるかどうか不安だと思うんですけど、わりと何とかなるもんです!です・・・。
アドバイスとして言えることといえば、
・めっちゃ授業入れようとしている人は、一週間のうち1~2日(出来れば週の真ん中あたり)は、あまり授業を入れない日を一日くらいつくっておくといいと思います。
「この日は午後の選択の授業は入れないでおこう」とか、「この日は3限まで」とか。
やっぱり毎日がんがん授業を入れてると余裕がなくなってくるんで。休む時間を意識的につくる感じで。取りたい授業とかの兼ね合いもあるだろうし、難しいとは思うけど、出来れば。
・1、2年のうちにめいっぱい取っておくと後が楽だよ!っていう話は良く聞くと思いますが、確かにそうしておくと、3年からは多少楽になります。
私の場合、1、2年にほぼ上限めいっぱいまで授業取っていたので、今年にあと数単位取れば(必修の授業以外は)卒業に必要な単位を満たせる状態です。
だから今年は時間にも余裕があるし、精神的にも余裕があります。その点、1、2年のうちに頑張っておいてよかったなとおもってます。
でも、1、2年のうちだって、学校以外の活動を充実させたいんだ!!っていう人もいるだろうし、その辺りは本当に自分の中で何を優先させるか?のバランスを良く考えた方が良いと思います。
なんといっても大学生だし、授業が生活の中心になるとは思うけれど、授業だけが大学生活だけじゃないと思うので。
・あとこれはほんとにちょっとした事なんですが、
美術館巡ったりするのが好きな人は、金曜日の夕方は空けておくといいかも!
いわゆる夜間開館日(夜の8時くらいまで時間を延長して空けている日)を金曜にしている都内の美術館って意外と多いので。
うまく行けば昼過ぎに授業終わってそのまま美術館~とか出来ます。良いです。おすすめ。
・あとは・・・、
やっぱり自分の好きな/興味のある授業を取ったほうがいいです!!
そっちの方がおのずとモチベーションも上がるし、ひたすら楽に単位をとることだけを気にし過ぎてしまうのは、せっかくお金払って勉強しに来てるのにもったいなさすぎるよーって思います。単位もらうためだけに授業料払っているのなら話は別ですけど。。。
あくまでも私の場合ですが、結果、自分の興味に従って取った授業の方が成績も良かった気がしますよ~。
長くなりましたが、ざっとこんな感じです。参考になれば。
来たる新学期はドキドキ
今日は新3年のオリエンテーションの日でした。
久々に会う友達が皆どこか雰囲気が大人っぽく変わっていてドキドキ。
いよいよ10月に迫った進級制作の説明を聞きながらドキドキ。
久々に自転車がぶっ壊れてドキドキ(修理代、無料で良かった・・・)。
ここ最近は一日かけて小説の上下巻を読んだり、節約生活と銘打って一日三食自炊してみたり、洗濯物をやたら丁寧に干してみたり、
すっかり春休みモードで自由かつ贅沢な時間を謳歌しまくっていたので、
今日は久々に気持ちがピリッと引き締まった一日でした。
数ヶ月前まで自分が囲まれていたはずなのに忘れていた大学の喧噪とか、ゆるーくみえて実はちょっ早い時間の流れとか、
何ともいえないあのせかせかした毎日の感覚が少しずつ自分の体に取り戻されてきている感じがします。
嵐に飛び込む一歩手前やね!
日々のあれこれに慣れきってしまわぬよう。
自分の手の中に閉じこもってしまわぬよう。
時には飛び込むことをためらわぬよう。
今年は何かが開けそうな、大切な一年な気がしているので、百万馬力出して頑張らなくちゃ、と思ってます。
初心忘れるべからず!キープオンドゥーイング!!
あああ、ドキドキだああ。