リアルな美大の日常を
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開かれたキャンパスなのに段差は隠されていて。
僕が高3(多分)の時のオープンキャンパスの話。
当時は基礎デに興味を持っていたので基礎デ目当てで、9号館に行きました。
展示作品は、みんなカッコよく「わぁー、すげぇ入りてー」とテンションUP。
うきうきのテンションのまま、10号館が目の前だったので空デもついでに観に行いくことに。
たしか「TUBE」って名前だったと思うのですが、10号館の通路などに、布のチューブをつくって、その中を歩くっていうインスタレーションをやっていました。
しかし、実は10号館は段差が多いにも関わらず、インスタレーションの布によって隠れているため、そのすべてでつまづきました。
テンションも低くなり、ひねってちょっと痛い足首を引きずりつつ、「ぜってー空デだけには行かない」と固く誓った帰り際の玉川上水。
しかし、翌々年。1年生の制作スタッフとして空デのオープンキャンパスのインスタレーションを手伝ってる自分がいました。
いやー何が起こるか分かりませんね。
オープンキャンパスでは痛い目にあいましたが、空デを選んだことは後悔していません。
むしろ下らないことで人生を決めずに良かったと思います(笑
今では、空デがオープンキャンパスでインスタレーションをやる”意図”っていうのを理解していますし、インスタレーションをやることは賛成です。
オープンキャンパスに出されているモノは、参作の展示にしろ、授業公開にしろ、インスタレーションにしろ、その学科が受験生に一番見てほしい部分であると思います。
いわばその”学科っぽい”部分の結晶みたいな?
なので、「インスタレーションのせいでコケた」とか「カンジが悪い/良い」とか「美人がいない/いっぱい」とか、表層的に見えてくる部分にとらわれない方がいいんじゃないでしょうか。
もちろん、印象とか雰囲気を感じることも大事ですけどね。
オープンキャンパスなんて、しょせん非日常(だって、入ってみなきゃ日常は感じられない訳だし)なので、雰囲気"だけ"で決めるのも危ぶないんじゃないでしょうか。
オープンキャンパスに限っては、単に見るだけでなく、「どうしてコレをこの場に出したんだろう」とか考えた方が有効な出来る気がします。