リアルな美大の日常を
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造形総合
オープンキャンパスの制作をしてる時に小耳に挟んだんですが1年生の方は、造形総合の履修登録の時期なんですね。何かの参考に、去年とったものの紹介でも。登録終わっちゃってたらごめんなさい。
ぼくは工デ系は全部落ちてデ情(プロジェクトデザイニング)と建築(小さな空間)の授業でした。ぶっちゃけ第3〜5希望くらいだったけど、いざ受けてみたら楽しかったです。
プロジェクトデザイニングは、グループに分かれて自分らで課題を見つけ、その解決策を提案するという課題。
ぼくらは学生手帳を取り上げて、その改善策を提案しました。女子美の学生生活課に行って手帳を貰ったり、アンケートをとったりして調査。その結果を見つつ、悪い点をあぶり出していったり、他の良い部分を取り入れたり・・・。
んで、課題が終わった後に実際に学生生活課のTさんとこに持っていってプレゼンをしました。
今年の手帳がガラっと変わったんですが、何気にぼくらの意見が入ってたり入っていなかったり。ま、元々変えたいみたいなことをTさんが仰っていたから、どれほど取り入れてくれたのかはナゾですが。
けど今年オリエンで手帳を貰った時は、ちょっと感動しました。自分らの提案がちょっと取り入れられたことと、ムサビがそういう柔軟性というか自由さを持っていたっていう2つの点で。
2つめの小さな空間の課題は、角材・麻紐・ビニールシートを用いてムサビの中に小さな空間をつくる、でした。TAの人が面白くて楽しかったです。
これは勉強になったことがいくつか。
場所は指定されて、ぼくらは体育館の前を設置場所になったんです。体育館の前には高さ20mくらいある落葉樹(名前が分からない)が並木みたいに植えてあります。で、課題は11月〜12月くらいの時期。1週目の現場リサーチの時にはまだ全然葉っぱが残っていて、それに基づいてエスキースして制作をしていきました。けど、2週目3週目と行くにつれ段々落ち始め、ついに講評前には殆ど全て落ちきってしまいました。
そのせいで全くやりたいことが出来なかった、って訳では無いのですが、多少、やろうとしていたこととズレが出ちゃったのは確かです。それに雰囲気として上に葉っぱがあるのと無いのでは、だいぶ違います。
たぶん場所のリサーチに、葉っぱがいつ落ちるのかっていうことも含めていれば回避出来たことなんでしょう。
あと麻紐は、雨に濡れるとたるみます&弱くなります。いや、やる前からなんとなく分かっていましたけど、まさかあんなにたるむとは思いませんでした。これもリサーチ不足(経験不足?)。
手羽さんが言っていた屋外設置の難しさっていうものをひしひしと感じました。屋外って、雨、風、虫、落ち葉など様々に変化する要素が屋内に比べて多い訳です。風であおられたり、雨でしなったり錆びたり腐ったり、虫にたかられたり、猫にひっかかれたり・・・。
けど、やっぱ屋内には無い楽しさはあります。予想していなかった所に落ち葉が落ちて、それが意外に可愛かったりして。そういう意外性みたいのが楽しいし、それに、やっぱ作るならデッカイもん作りたいじゃん。
ともかく、プロジェクトデザイニングも小さな空間も楽しかったです。世の中に何か不満とか疑問がある人はプロジェクトデザイニング。でっかいもん作りたい人は小さな空間。そんな感じかな。
そういえば、いま考えてみたら両方グループワークだったんですね。ま、確かにグループワークが好きなんですけど。
意見が対立して紛糾するあの感じ。そうくるか!という他人の意見の面白さ、とか意外性とか。それと、みんなと1つの物を作り上げていくあの感じ。
やっぱ美大の課題でのグループワークは殆ど参加者の意識が高いし、それなりのプライドとか意見とかを持っているからお互いを高め合ってるような気がするんですよね。人の意見って同意するかしないか別として、やっぱり勉強になる。
また、自分の意見を通すには他のメンバーを説得しないといけないし、それをするには自分の意見を論理的に組み立てないといけない。その論理的に組み立てるってプロセスはすごい重要だと思うんです(今回の課題の講評で先生も言ってました)。
感覚だけで物を作るのは、特にデザインにおいては難しいんじゃないのかな、と思います。
かなり長くなったんで、この辺で。
>屋外設置の難しさ
えーと、中央公園で石膏の作品を野ざらしにした自分が通ります。
置き場所が悪かったり台風が来たりしていたら、どろどろに溶けてみっともないわ、石膏のアルカリで土壌汚染が進むわ…今考えるととんでもないことをしたと反省。
市役所の水と緑と公園課の方、申し訳ありませんでした(ここで謝るなよ)。
投稿者 赤岩 : 2008年05月17日 06:10
石膏って溶けるんだ・・・
投稿者 やはぎ : 2008年05月21日 10:29