リアルな美大の日常を
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デザインできる審判
今日、バイトが終わって帰る準備をしていたらお客さん(女性)がやって来て「こんど女子のフットサル大会に出るかも知れないんで、名前覚えておいて下さい」と言われました。これって、いわゆる逆ナン?いや、売名?それとも、有利なジャッジをして下さいってこと?よく分かりませんが、未だにちょと浮かれております笑
バイトはフットサルの審判なのですが、これが中々おもしろい。一度ハマるとこっちゃうタイプなので、上級を目指して修行中です。将来は国際審判員になってフットサルW杯で笛を吹きたいなーとか思ってたり。(デザイナーじゃないのかい!って突っ込みは無しで)
審判をするには、選手やベンチの信頼を勝ち取るためのコミュニケーション能力、選手の行動で「選手が何を考えているのか、何をやろうとしているのか」とか、ベンチの動きで「どういう戦術を取ろうとしているのか」の様な人間観察、「次の展開でボールがどこにいって、選手がどう動くか」の様な先読みなどが必要だったりします。
ある審判インストラクターは、そういうのをひっくるめて「アウェアネス(気づき、認識)」という言葉で説明してました。
話がぶっ飛びますが、デザインする時もそういう力が必要だと思います。
デザインの背景には他人がいます。クライアントだったりユーザーだったり・・・。彼らは、なんとなくボンヤリと欲しいものイメージはあるけど自分ではそれを具体化できなかったり、また、自分の欲しいものに全く気づいていなかったりで、ある意味でデザイナーのカタチにする力を頼っているのだと思うのです。※
けど彼らは具体的にカタチにする力が無いから(別に馬鹿にしてる訳じゃないですよ)、具体的に「こういうのを作って」って言えません。そんなことを言えたら、元から頼っていません。自分で作れば良いんですから。
そこで彼らのそのボンヤリした欲求や、気づかれていない価値観に「気づいて」カタチにして提案するのがデザイナーの役割の1つなのかなーと思っています。(というよりかは自分にそういう力が必要だなー、と思っているって言った方が正しいかも)
自分自身でデザインとは何なのか、ということが落ち着いていないうえに、こじつけた感丸出しですから尻すぼみな文ですが、これから長い時間かけて考えていきます。人に読ませたり聞かせたりすることで、考えをまとめていく人なので、とことんムサビ日記を利用していきます笑 反論とかもお願いします。
僕が書いた文で誰かに何かを気づかせることができたら、本当うれしいなー。泣いちゃうくらい、うれしーなー♪
※ 「デザイナー」という単語は、職業名としての「デザイナー」というよりかは、単数の人称代名詞的な意味で捉えて下さい。つまり、デザイナーAさんがデザインする時は、デザイナーBさんはユーザーであり”カタチにできない他人”ということ。
また、「頼る」というのは必ずしも彼らから能動的にデザインを依頼してくるって意味ではなく、デザイナーが新しい価値観を社会に提案することで、彼らがその新しい価値観に賛同するという受動的な意味あいも含めます。(提案=発売、賛同=購入って言葉に置き換えた方が分かりやすいか)