基礎デのプレゼンから卒制を考えてみよう!

今日は卒業制作分析をしてみたいと思います(_ _)

分析と言っても、私は卒制に関して か な り 無知です。
今回は基礎デザイン学科卒制公開プレゼンを私が拝見し、その内容から派生して考えた事を書きます。

あくまで私なりの私見であり、かなりざっくりしてるのでまだまだ未成熟ではありますが、
これからもっと色々な例を見返したり、色々な方にお話やご意見をいただいたりして考えてみたいと思います。
なので、もしよろしかったら職員さん、ムサビ生等ディスプレイの前のあなたのご意見もお聞かせ願いたいのです。
そうして私も勉強していきたいのであります。


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(念のため、知らない方の為に説明!)

卒業制作展とは?
 :美大では、卒業論文ではなく卒業制作として作品を制作します。(論文の方もいらっしゃいますが)毎年この時期にムサビ全体を使ってその作品を一斉に展示する展示会が行われます。

基礎デザイン学科卒制公開プレゼンとは?
 :卒業制作を作った学生が自分の作品コンセプトをプレゼンし、教授さんにご意見いただく形式です。
  ちなみに全学科がこのような公開形式でプレゼンを開催しているわけではありません。


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まず最初に、実際にどういうテーマがあったのか、思い出せる限り並べてみます。
作品名が分かるものは「」で書きます。括弧内の数字は後で触れます。

<板東ゼミ>
●「地平線の発見」
 東京の地平線を千本トレース。東京には地平線が無いというが、地平線とは何か。→そこからあたらしいことを発見していく。

●形の変化(紙が折り紙として動物の形になっていく様子を繊細で美しい映像で表現。)

●水玉(①(1))

●「細胞列島」
日本を道路、渋滞等の情報から再表現する。

●生活する「人」と生活する「部屋」との関係、変化。

●「完全会話」
会話を、表面的なものと、その奥にあるものとで多層的に再表現する。会話の標本をつくる。


<深澤ゼミ>
●葉っぱと紙は似ている。紙に起こる事を葉で表現してみる。(①(4))

●個人の声を箱にとじこめ、それを指揮者のように演奏できたら?(⑫)

●「おいしい本」
一般的には認知されてないけど、おいしい食べ方ってあるよね(exコーヒーゼリーをストローで吸って食べる)(③)

●「みんなのかたち」
モノを色と形だけに単純化してとらえ、再表現する。(①(3))

●「おままごとセット トイハウス」
部屋を75%?に縮小したミニチュアをつくる。身の回りのものと、ミニチュア玩具の境界は?モノ本来の機能はどこから失われる?

●「宇宙(そら)の人」
カナダの研究所?の協力を得て、実際にカメラを打ち上げ宇宙を撮影するプロジェクト。人は何故宇宙に惹かれるのか。(⑤)


<原ゼミ:共通テーマ『女』>
●手榴弾、ガスマスク、ミサイル等を花柄プリントにしてみることで見えてくるものは?

●棒人間という、単純化された要素で女の動きをアニメーションに再表現してみる(①(3))

●妊娠をみつめなおす

●女性のカラダとペットボトルのフォルムの関係性から作品をつくる。

●「flora」
女と花はしばしば近いものとして表現される。花を介して女を見つめ直す。骨は本質。押し花で骨の女を表現。(①(3)、⑧)

●「秘密の花園」
女は女らしく、って言うけど、女らしいとされる行為の実際は?(exしずかちゃんのシャワーシーンは女らしいけど、そんなシーンだって排水溝に髪はからまってる。それを見てどう思う?)

●「DOLL HOUSE」
ドールハウスは少女のあこがれの対象、少女が理想の大人を演じる大人ごっこである。そのドールハウスに、人間が生きて行く上での生々しい現実を落とし込んだら?→ドールハウス自体を見直す事ができる。ドールハウスを通して日常を俯瞰できる。


<小林ゼミ 野口ゼミ>
●矢印

●アニメーションでコンピュータのような難しい事を説明してみる

●キャラクター

●モノの形を半分にする。それによって、見えない部分を補正する眼の機能を感じる、形的な「半分」の中にまたちがった「半分」が存在する、なくなった「半分」を強調する、「半分」になることで内部等あたらしいものが見えてくる、「半分」にすることで起こる機能の変化と新しく生まれる機能、等の発見(⑩)


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これらの基礎デの卒制コンセプトの傾向例をグルーピングしてみました。
(これもかなり未熟な段階です。お恥ずかしながら…)
以下列挙します。


①作品を通し、既存の「モノの見方」に変化を与える。新たな視点を与える。
例:(1)ありきたりの見慣れたものが全く違うものに見えてくる(固定概念を壊す)
 :(2)今までクリアに見えていたものの概念がボケて見えてくる。
 :(3)モノの特徴を削ることで、そのものの特徴をより強調させる。
 :(4)はっきり違うと思っていたもの同士の境界を失う。

②見えないものを、独自の視点を加えて可視化、再編集する。

③個人的な経験を反芻する(経験の共感を呼ぶ)

④モノを変化させて表現してみる事で、物の本質を知る。

⑤人の心理を知る為に、作品を通して人と関わる。
 &ひとつの「伝える手段」としての「言語(=作品)」にする。

⑥〜について考えるきっかけをつくる。(疑問を投げかける)

⑦他を鏡にして個を見つめ直す

⑧暗喩によるメッセージを発信する。

⑨ファッション等の、既存のジャンルに新しい視点を提案する。

⑩ひとつの現象を通して、それによる二次的な現象、認識、本質、新しい視点を発見する。

⑪新しい美の形を発見する。

⑫見る人が作品を使って二次的な表現を生む事ができる。相互的コミュニケーション。

⑬想像力を喚起する。

⑭美と醜で世界を見る→あらためて、人間にとって美しさとは何だろう?何を美しいと言う?


最後の2つは先生の御言葉です。

先刻、「後で触れます」と書いた括弧内の数字は、参考までに私が「この作品はこのコンセプト傾向かな?」と思った数字をふっています。

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ムサビ生、職員の方々どう思われますか?
これらを、あたしが卒業制作で悩んだ時に自分なりに参考にできればなあと思います。

(以下つぶやき〜)
公開プレゼン、見ておいて本当に良かった。面白かったし。
基礎デはやっぱ面白い!!(誤解しないでほしいのですが、わたし、転科したけど基礎デは素晴らしいと今でも思っております。)

やっぱり作品だけ見るより、つくった本人から話を聞いた方が何倍も面白い!ていうか、聞かないと本当の面白さってよくわかんないし、卒制をつくうえでの参考にもしづらい。(単にあたしがアホだからかもしれないけど☆)
視デには公開しているプレゼンが無いので、部分的な事しかちょっとよくわかんなかった。あたしまだ全体で俯瞰して見れてない。
これは教授や先輩に聞かないとな!ふむ!

認識や研究と、それをどうゼニにするかには距離があるんだなあと思いました。
基礎デは概念を考える手段としてデザインを利用してる感じ。
視デはもっとなんか、アカデミックな感じ。
私は基礎デと視デ両方のいいとこどりをしたいなぁ。
その為に転科したわけじゃないけど、だって転科したからにはそうでしょ!転科してこんなに気持ち的に苦労してるもん、そうでもしないと勿体無いわ!!

最後に、
このような分析をしてみたことをある先輩に話したら、「卒制悩むから、それすごく大事だと思うよ」と言っていただけて嬉しかったです。
やっぱそうかあ〜なやむのかあ〜〜〜。がんばろ!!
今から卒制のテーマあれかなこれかなって考えて、何が合ってるんだろう?と悩みます。

ではここらへんで。また次回!

投稿者:uto : 2010年02月04日 02:08

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コメント: 基礎デのプレゼンから卒制を考えてみよう!

「生徒」じゃなく「て学生」ね。

投稿者 手羽 : 2010年02月04日 03:39

すみません><。訂正!

投稿者 uto : 2010年02月04日 04:04

卒展みました。
プレゼンのコメントは先生より、来場者の方がよいのではないでしょうか?
コメントがリアルな社会を反映すると思います。先生は関係者だから内輪をしっててコメントするからコメント甘いですよね。

でもデザイン系は、ファイン系と違い会社で働く仕事です。来場者がわからないということは、お客さんも分からないってこと。
学生も社会と接点もつの大事じゃないですか。卒業したら先生や学校は何もしてくれません。その時、必要なのが社会への発信力です。

内輪で甘えるのやめましょう。社会は厳しいよ。

投稿者 udo : 2010年02月10日 14:11

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