視覚伝達デザイン学科3年生。リアルな美大の日常を。
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2010年02月のアーカイブ
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受験!
昨日、就職活動のエントリーシートを出す為にどしゃぶりの雨の中自転車を漕いでいたらば、
正門前に大量の受験生!
ながーいバス待ちの列!
道を埋め尽くすキャリー軍団!
旧オレンジマート周辺の道で
「すいませーん!通してくださーい!」
と自転車で受験生をはねそうになりながらuto。
(不謹慎。)(こっちも余裕ない。)(最低の先輩。)
疲れた表情の(中には放心してる表情の人も)彼彼女たちを見て、ふと思う。あたしもこうだったのかなあ。
もうutoは受験の時の事を殆ど覚えていません。
受験生も大変。あたしも大変。
これからいっぱい大変なことあるよ。
それ目指して走り続けて来たんだろうけど、いったん一本のゴールテープ切って達成感に放心するだろうけど、受験の後のことなんて考えもしなかっただろうけど、受験が終わっても人生は続くよ。
あたしも受験終わった日はホテルで
「受験が終わっても人生は続くんだ!」
って愕然とした。その時の事だけは忘れられない。
しんみりしたけどすぐに郵便局に向かって自転車を漕ぎだした昨日のutoなのでした。
受験生、カンパーレ!!
小休止 つぶやき。
utoが不自然なほどシュウカツの話を書かないのは、鬱だったから…です。笑
OBOG訪問をたんまりやって、他にも説明会とか、本社行ったりとか、シュウカツっぽいことはやってきました。
今はES悩んでます。
なかなかねー、やりたくなくて…。
考えてみれば、私働くの大好きで、昔から「若さなんて邪魔なだけだー学生なんてとっととやめて企業に入りたいんじゃー」(今考えるとバカみたいね)と豪語してたのに、へんなハナシね。
その上に私は自分を売り込むのもプレゼンもオトナと喋るのも大好きで、面接に至っては大大大好きなほどなんですが(←逆にうっとおしいな)
嘘偽りなく「やだやだー」と周りに言って、色々アドバイスもらって、ちょっと目が覚めました。
やなときはやだ!と言って、じゃあ何がやなのか、じゃあどうやったらやじゃないのか
そう考えて前に進むしかないっすね。
困ったときは素直に人に助けてもらうしかないっすね。
卒制について考えたよ その2!
せっかく卒制について考えたので、以前から「時期になったら読もう読もう」と思っていた手羽さんの卒制エントリーを読みました。
手羽さんの卒制に関する記事
手羽さんは卒制経験者(ムサビ彫刻卒)であり、職員としての卒制担当経験者でもあり、よって、
「現場へのアドバイス」
という点から卒制の話をできる方です。
エントリーを全て読んだ感想…
→なんか「はい…そうですよねすみません…」と姿勢を正して萎縮してしまう感じ…。
手羽さんの前に正座しておどおどするuto。
そうなんだよね、本人がどう思っていようと人からは「4年間の集大成」と思われるんだよね。
そうだよね、「卒業制作」である上に、外部公開する卒業制作展という巨大展示の「展示作品」になるんだよね。
どうしよう!私、展示を良くするハウツーって全然勉強してこなかったかもしれない!!
(芸術祭展示、学内展示、学外グループ展展示、課外展示etcやったけど、どれもあんまり考えるような展示しなかった!)
…今からシュウカツの合間を縫ってムサビや他美大の卒制、その後も展示見に行ったり、オーキャン見たりで勉強するとして、
まず芸術祭で展示のプレ練習をするとしよう。
(これもシュウカツと並行してやるとなると結構きついぞ。定期的に分科会に出席し、書類も提出しなくっちゃならない…)
うーーーん、心配になって来た…
一発なんだなあ、卒制って。
どうしたらいいんだろう…大丈夫かなー!
そもそも今つくりたい作品はあるけど、それって卒制に適してるの?
卒制といっても、4年間の価値がそれで決まる訳じゃない。その時つくりたいものでいい、と思ってた。だめなのかな?
卒制に適してるコンセプトって何よ?
何を基準にそれを判断すればいいの?
4年間をまとめるようなコンセプトを考えるの?
なにが大事なんだろう。
一年付き合えるヤツかってのは大事なんだろうけど
…ああほんと卒制の事わからないわ!おしえて!
困ったら頼りになる手羽さんに相談しよう!笑
と、
心配性なので先走ってどっと打ち込んで→ある程度深めたらいったん満足した気になって忘れて→時期も遅れて来てから「あ、やべ。あれからやってなかった」とスロースタートをきる、
といった最悪の事態にならないように、とダメ人間な自分に釘をさしておきます☆笑
やべ心配になって来たぁーーーーww
基礎デのプレゼンから卒制を考えてみよう!
今日は卒業制作分析をしてみたいと思います(_ _)
分析と言っても、私は卒制に関して か な り 無知です。
今回は基礎デザイン学科卒制公開プレゼンを私が拝見し、その内容から派生して考えた事を書きます。
あくまで私なりの私見であり、かなりざっくりしてるのでまだまだ未成熟ではありますが、
これからもっと色々な例を見返したり、色々な方にお話やご意見をいただいたりして考えてみたいと思います。
なので、もしよろしかったら職員さん、ムサビ生等ディスプレイの前のあなたのご意見もお聞かせ願いたいのです。
そうして私も勉強していきたいのであります。
_______
(念のため、知らない方の為に説明!)
卒業制作展とは?
:美大では、卒業論文ではなく卒業制作として作品を制作します。(論文の方もいらっしゃいますが)毎年この時期にムサビ全体を使ってその作品を一斉に展示する展示会が行われます。
基礎デザイン学科卒制公開プレゼンとは?
:卒業制作を作った学生が自分の作品コンセプトをプレゼンし、教授さんにご意見いただく形式です。
ちなみに全学科がこのような公開形式でプレゼンを開催しているわけではありません。
_______
まず最初に、実際にどういうテーマがあったのか、思い出せる限り並べてみます。
作品名が分かるものは「」で書きます。括弧内の数字は後で触れます。
<板東ゼミ>
●「地平線の発見」
東京の地平線を千本トレース。東京には地平線が無いというが、地平線とは何か。→そこからあたらしいことを発見していく。
●形の変化(紙が折り紙として動物の形になっていく様子を繊細で美しい映像で表現。)
●水玉(①(1))
●「細胞列島」
日本を道路、渋滞等の情報から再表現する。
●生活する「人」と生活する「部屋」との関係、変化。
●「完全会話」
会話を、表面的なものと、その奥にあるものとで多層的に再表現する。会話の標本をつくる。
<深澤ゼミ>
●葉っぱと紙は似ている。紙に起こる事を葉で表現してみる。(①(4))
●個人の声を箱にとじこめ、それを指揮者のように演奏できたら?(⑫)
●「おいしい本」
一般的には認知されてないけど、おいしい食べ方ってあるよね(exコーヒーゼリーをストローで吸って食べる)(③)
●「みんなのかたち」
モノを色と形だけに単純化してとらえ、再表現する。(①(3))
●「おままごとセット トイハウス」
部屋を75%?に縮小したミニチュアをつくる。身の回りのものと、ミニチュア玩具の境界は?モノ本来の機能はどこから失われる?
●「宇宙(そら)の人」
カナダの研究所?の協力を得て、実際にカメラを打ち上げ宇宙を撮影するプロジェクト。人は何故宇宙に惹かれるのか。(⑤)
<原ゼミ:共通テーマ『女』>
●手榴弾、ガスマスク、ミサイル等を花柄プリントにしてみることで見えてくるものは?
●棒人間という、単純化された要素で女の動きをアニメーションに再表現してみる(①(3))
●妊娠をみつめなおす
●女性のカラダとペットボトルのフォルムの関係性から作品をつくる。
●「flora」
女と花はしばしば近いものとして表現される。花を介して女を見つめ直す。骨は本質。押し花で骨の女を表現。(①(3)、⑧)
●「秘密の花園」
女は女らしく、って言うけど、女らしいとされる行為の実際は?(exしずかちゃんのシャワーシーンは女らしいけど、そんなシーンだって排水溝に髪はからまってる。それを見てどう思う?)
●「DOLL HOUSE」
ドールハウスは少女のあこがれの対象、少女が理想の大人を演じる大人ごっこである。そのドールハウスに、人間が生きて行く上での生々しい現実を落とし込んだら?→ドールハウス自体を見直す事ができる。ドールハウスを通して日常を俯瞰できる。
<小林ゼミ 野口ゼミ>
●矢印
●アニメーションでコンピュータのような難しい事を説明してみる
●キャラクター
●モノの形を半分にする。それによって、見えない部分を補正する眼の機能を感じる、形的な「半分」の中にまたちがった「半分」が存在する、なくなった「半分」を強調する、「半分」になることで内部等あたらしいものが見えてくる、「半分」にすることで起こる機能の変化と新しく生まれる機能、等の発見(⑩)
_______
これらの基礎デの卒制コンセプトの傾向例をグルーピングしてみました。
(これもかなり未熟な段階です。お恥ずかしながら…)
以下列挙します。
①作品を通し、既存の「モノの見方」に変化を与える。新たな視点を与える。
例:(1)ありきたりの見慣れたものが全く違うものに見えてくる(固定概念を壊す)
:(2)今までクリアに見えていたものの概念がボケて見えてくる。
:(3)モノの特徴を削ることで、そのものの特徴をより強調させる。
:(4)はっきり違うと思っていたもの同士の境界を失う。
②見えないものを、独自の視点を加えて可視化、再編集する。
③個人的な経験を反芻する(経験の共感を呼ぶ)
④モノを変化させて表現してみる事で、物の本質を知る。
⑤人の心理を知る為に、作品を通して人と関わる。
&ひとつの「伝える手段」としての「言語(=作品)」にする。
⑥〜について考えるきっかけをつくる。(疑問を投げかける)
⑦他を鏡にして個を見つめ直す
⑧暗喩によるメッセージを発信する。
⑨ファッション等の、既存のジャンルに新しい視点を提案する。
⑩ひとつの現象を通して、それによる二次的な現象、認識、本質、新しい視点を発見する。
⑪新しい美の形を発見する。
⑫見る人が作品を使って二次的な表現を生む事ができる。相互的コミュニケーション。
⑬想像力を喚起する。
⑭美と醜で世界を見る→あらためて、人間にとって美しさとは何だろう?何を美しいと言う?
最後の2つは先生の御言葉です。
先刻、「後で触れます」と書いた括弧内の数字は、参考までに私が「この作品はこのコンセプト傾向かな?」と思った数字をふっています。
_______
ムサビ生、職員の方々どう思われますか?
これらを、あたしが卒業制作で悩んだ時に自分なりに参考にできればなあと思います。
(以下つぶやき〜)
公開プレゼン、見ておいて本当に良かった。面白かったし。
基礎デはやっぱ面白い!!(誤解しないでほしいのですが、わたし、転科したけど基礎デは素晴らしいと今でも思っております。)
やっぱり作品だけ見るより、つくった本人から話を聞いた方が何倍も面白い!ていうか、聞かないと本当の面白さってよくわかんないし、卒制をつくうえでの参考にもしづらい。(単にあたしがアホだからかもしれないけど☆)
視デには公開しているプレゼンが無いので、部分的な事しかちょっとよくわかんなかった。あたしまだ全体で俯瞰して見れてない。
これは教授や先輩に聞かないとな!ふむ!
認識や研究と、それをどうゼニにするかには距離があるんだなあと思いました。
基礎デは概念を考える手段としてデザインを利用してる感じ。
視デはもっとなんか、アカデミックな感じ。
私は基礎デと視デ両方のいいとこどりをしたいなぁ。
その為に転科したわけじゃないけど、だって転科したからにはそうでしょ!転科してこんなに気持ち的に苦労してるもん、そうでもしないと勿体無いわ!!
最後に、
このような分析をしてみたことをある先輩に話したら、「卒制悩むから、それすごく大事だと思うよ」と言っていただけて嬉しかったです。
やっぱそうかあ〜なやむのかあ〜〜〜。がんばろ!!
今から卒制のテーマあれかなこれかなって考えて、何が合ってるんだろう?と悩みます。
ではここらへんで。また次回!
卒業制作展
今日も引き続き卒展行ってきます!
作品見足りないー!!
昨日の基礎デザイン学科公開プレゼンは素晴らしかったです。
私も次は卒制なのでヒント集めに必死です。
それにしても、4年生卒業なんてさみしいよ…