服を着た猿が走り回る割烹にて。

表参道には大好きなお店がいっぱいあります。
そういう時、わたしには「成り上がろう。」「そしてこれを買って、生活をもっと幸福にしよう」と思い描く商品がたくさんある。

そういうとき思い出す言葉。


「人間は
こうでなくてはイカンのだ
『上を見て生きる、下を見て暮らす』

ほとんどの人はその逆の生き方やねン

上というのは志のこと
下とは生活ということャ」




これは「旅人 開高健」のことばですが(BRUTUSにも載っていましたね)、
これを最初に読んだ時、勿論すごくいいと思ったんだけど、
これって「素朴な生活(それは例えば粗食の理念)をすべき」ってことか?と思って、

でも私は豊かな生活がしたいんだけどなぁ、ともやもやした。

欲望に生きることは愚かでしょうか。
いい家に住みたい、いいクルマを買いたい
そう思って頑張って成り上がることは不幸なんでしょうか。

ばかみたいな言い方だけど、わたしには欲しいものがたくさんあるから、お金はたくさん欲しいです。

でも、必要最低限の素朴な生活、粗食は美徳とされています。

なんなんだろ。たまにもやもやする。
そんなことを、この言葉を読んで考えた。



しかし、
開高健の言っているのは、多分それともちょっと違う気がする。文脈からして。

志を見上げて生き、足元の生活を見て暮らすべきだが、
ほとんどの人は足元の生活を見下ろして生き、志を見上げて暮らす???


うーん、よくわかんない。
このことばの意味、よくわかんない。
きっと、長く生きなきゃわかんないこともあるのだ。



今日はいつにも増して言ってることがアホです。

投稿者:uto : 2009年10月25日 23:13

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