視覚伝達デザイン学科3年生。リアルな美大の日常を。
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しっかりしなくちゃと思っていた学生の頃の私。
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ものすごくさり気なく本を貸してくれたのだが、「お前は今凄くネガティブ思考になってる。これは今のお前が読むべき本だと思うよ」と言った彼は今日私に会うからわざわざこの一冊を持ってきてくれたのだと思って、嬉しかった。
もうとっくに日付が変わっているのに、皆が帰った後も二人でビールを飲みながら「人生における幸福の多様性」だとか「『夢』の存在と幸福」だとか、そんなことについて話した。いい雰囲気で話がはずんでいたから心地よくて、彼はなかなかビールのおかわりとタバコをやめなかった。自然といい笑顔になっているのを感じた。
語り合って、帰ったら二時だった。
その後にものをつくりたくてPCを開き始めたら外明るくなってきちゃったよ。今日も表参道に行かなくちゃならないのに。
でもいいんだ。幸せなことだったから。
上記の本と「なんとなく共通してるよね」、と高橋歩さんの話になったのだが、偶然にも彼の著書はまた昔、また別の男性に「お前コレ読むべきだよ。俺のすげー好きな本。」と貸していただいたことがあって、その偶然をなんだか不思議に感じた。
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奇遇にも私の友人が彼にNYでとてもお世話になったという話を聞いたばかり。なんとなくだけど、私はいつか高橋歩さんに会う気がする。
本を貸してくれた彼は春にとても遠くに行ってしまって、送別会があるというからその前に個人的に送別会をしようと渋谷で二人で真っ昼間からビールを飲んでイタリアンを食べに行ったのだが私はうっかりこの本を忘れてしまい、まだわたしの手元にある。彼はこの本をとても大切にしていたのに。だからまた会おうねと笑ってくれたが、わたしはもうその時にはなんだか彼に二度と会えない気がしていた。
餞別に彼の絵を描いてあげて、別れ際に渡して、照れくさいのですぐ「じゃ」と背を向けて歩き出したのだが、「いいじゃん!」と声が聞こえて、思わず振り返ったらセンター街の雑踏の中に消えそうになりながら、その日一番の笑顔で手を振ってくれた。とても背の高い彼の長い腕。悲しかった。それが彼の姿を見た最後。
私たちは本当に変な出会い方をして、身長差があるから私の頭をよしよしするのが好きでよくしてくれたがキスもしなかったし手も繋がなかったけどとても仲が良くて、よく彼の住んでいる池袋やクラブで遊んで、情熱的に語る彼の夢の話を夜通し聞いた。私も自分の夢を話した。辛気臭い空気を嫌って、たくさん笑わせてくれて、外国の人のように綺麗な顔をしていて、紳士的だった。
いつも笑っていた彼は東京でいつしか味覚障害になっていた。
パスタの味もゴミの味。何を食べても一緒だからと食事にお金をかけないと言う。店に入ってからそんなことを聞かされて、なんだかやたらと悲しかった。
物事は繋がっている。
彼がもし私に会いに帰ってきて、その時にはきっとそれも治っていて、また会えたらその時はきっと、わたしが日々食べているおいしいものをいっぱい食べさせてあげて、悲しさなんて忘れさせてあげようと思う。
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さて、今日は午後にプレゼンがあるので楽しみだ。
前回「本当にプレゼンがうまくて、さすが精神年齢が高いなと思いました。」と言われたので今回またクオリティを上げなきゃね。まずはスクリーン用資料の充実。
もうめざましテレビが始まってしまう!ではまた!