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2011年08月の日記
体験を買うこと
ちょっと前にBIALETTIの直火式エスプレッソ器具を購入した。
聞くとイタリアではほぼ一家に一台はあるそうだ。
写真が手元に無くて申し訳ないけど、プロダクトとしてデザインがとても格好が良い。
文字通り毎日使う日用品で格好良いものが身の周りに当たり前にあって、しかも毎日使っていれば、そりゃ自然とセンスが磨かれるわなって思う。
そういえば以前誰かから、「毎日使うものほど自分が納得したものを使った方が良い」と聞いた。
お茶碗やコップ、箸などの食器や鞄とか毎日必ず触れるもの。
もちろん高い物を買えということでは無く、値段も含めてそれを毎日使うことに妥協せず納得できた、自分がこだわったものであること。
デザインでも機能でも「妥協せずに納得できたものと接する時間に対してお金を払っている」という考え方。
ディスカウントショップ、レストラン、映画館とでコーラの価格がなぜ違うのか。
それは、その時その場所でコーラを飲める時間価値や体験価値が異なるからなんだそうだ。
各々の価格に納得してお金を払えるか否かは、人それぞれだからなんとも言えないけれど、
そういう時間や体験に対してお金を払っているという意識は、上京してから抱くようになった。
元からそういった意識が一般的で、自分の意識がそれにようやく追いつけたのか、世の中がそういう方向に変わっていったのかは分からない。
ひとつ言えるのは、良いデザインのもの、つまり、より良い時間を体験できるものが身の回りに並ぶようになれば、世の中もっと豊かになれる。
そんな風に最近思う。