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2009年05月の日記
見立て
5.12.友人と話していて
映像作品で、あるものを何か別のものに「見立てる」ことは今まであまり興味がなかった
というより価値あることのように全く思えなかった
あるもので別のもに見立てるという行為が、まるでなぞなぞを出しているように見えたからだ
これは○○に見せかけて本当は××を撮ったんだとか、
××で○○を映像で作ったとか、
確かにわかった瞬間はなるほどなと思うのだけど、
そこから先を全く感じなかった
だから何?と醒めてしまう
でも、実は見立てたいそのものをカメラで撮るよりも、別のものを使って見立てた方が表現している本人にとってはよりそのものらしく見えたり感じたりするということに今更ながら気づく
たとえば炎を映像で表現したいとしたとき、火を単純に撮影しても自分のイメージから離れたりする場合もある
撮影のときに工夫すればいいというのももちろんあるが、
自分がイメージしている炎がそもそも火を撮ることで生み出せるのか
火でイメージしているものが作れないとしたら別のものを使わなくてはいけない
だからあるものを使って「見立てる」必要が出てきたのだろう
その他いろいろ気づいたことはありますが、また後日書きます。
ガイド
映像学科で映像(動画)制作する人におすすめな本。
ちょっと高いけど。
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カメラ技術の歴史やフィルムなどの記録装置の仕組み、ディスプレイの構造などの技術解説からシナリオの作り方(流れ)やスタッフのスケジュール管理などの概略(基礎知識)が1冊にまとめられている本です。
最近は簡単な映像ならサクッと作れるようになりましたが、ある程度のクオリティレベルで制作するにはやはり技術的な知識が必要不可欠です。
もちろん細かな部分まで知っておく必要はありませんが、基礎的な部分を頭に入れておくかどうかで作品の完成度や制作時間、表現の幅に差が出ると思います。
特に(ムサビに限らず)大学では知識や技術は自分自身でものにしろ、という場所なので授業内で詳細に映像機材・ソフトウェアの使用方法などを扱うことはほぼありません。
ですので辞典代わりにこういう本が1冊あると困ったときに便利です。
まー、技術面とか苦手な人は「あ、コレってこういう仕組みだったんだ」とか「こんなことができるんだ」ぐらいの気持ちで読むといいかな。