最近まで、技術力あっても使わなかったら意味ないよ、と思っていました。
でも、技術力をつけててよかったと思いました。
作りたいと思ったときにすぐ制作に移れるからです。
映像学科にいるとグラフィック系、映像編集系のアプリケーションを扱う技術がどうしても必要になるときがあります。
そのときが授業の課題制作だったり、自主制作だったりと人それぞれだと思いますが、
とにかく必要になるときはいつか来ます。
さらに時間も求められます。
それで、技術的な面で人に相談を受けたときは今までは技術力は必要なときに学べばいいという考えで答えていたのですが、
できるだけ早い時期に技術力はつけれるだけつけておいたほうがいいという考えに今は変化しました。
よく友人からPC関係の相談を受けることがあり、その際に
「やっぱ私もパソコンの技術力もつけないといけないね…。」
といった内容を言われることが結構多いのですが、
「まー、制作のときに必要になる技術を勉強すれば大丈夫。」
と僕は答えてました。
でも、最近それじゃいけないかも…、と思いはじめました。
制作の時に必要になる知識と技術を事前に身につけてないと、
効率的に制作できないんじゃないかと思ったんです。
なぜなら制作時のワークフロー(作業の流れ)が効率的か非効率的かどうかは自分が持っている知識と技術に左右されてしまうからです。
例えば、料理をするときにレシピが頭に入っていないと調理に時間がかかってしまいます。
しかし、包丁さばきが上手ければある程度の時間を挽回できます。
逆に、レシピが頭の中に入っていても、包丁を上手く扱えなかったらその分余計に時間がかかってしまいます。
また結果的にそれらはレパートリーの数に反映されることもあります。
同じように、作品を制作するときも必要な知識や技術を身につけているか否かで制作時間に差が出ます。
そして、それによって自分が制作できる作品の幅も決められる場合もあります。
しかし、結局美味しいものが作れるかどうかは単純にそれだけで決められません。
効率的に短時間で作ることができれば鮮度は保てます。
でも美味しいかどうかはそれだけで決められるものではありません。
材料の旬というタイミング的なものだったり、作るときの自分の気持ちだったりが『味』を構成している部分があると思います。
僕が言いたいのは、それらを支えているものが『技術力』なのではないかということ。
旬が来たときに必要な技術を勉強し始めたらそれを逃してしまうかもしれません。
時間が経過しすぎると自分の気持ちが変化してしまうかもしれません。
やはり、無性に作りたいと思った気持ちが変化する前にできるだけ作り上げたい。
技術というのは作りたいと思ったときに、それを作ることができるようにするために事前に、
なるべく早めに身につけておくものなんだということに最近気づいたわけです。
また、技術的な面で人に手伝ってもらうときは最低でも基礎知識ぐらいは身につけておかないと、
難しそうだからできないと勝手に思って手伝ってくれる人に頼まないでおいたことが、
実は簡単にできたりすることだったり、その逆もあったり…、
そういうようなことで結局自分が損をするかもしれません。
ただし、発展途上的な技術は秒進分歩で変化するものなので軽く頭の中に入れとく程度でいいかなと思います。