前回はこちらです↓
道具として --1--
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さて、「パソコンほしいんだけどどういうの買えばいいのか?」と聞いてきたKさん。
こういうアバウトな質問が結構困るものなんです…。まぁ、知らないんだから仕方ないけど…。
Kさんは僕に相談をする前に他の人に相談を持ちかけていたらしいのですが相談する人によって
「やっぱMacでしょ。」
とか
「Macもいいけどソフトの数じゃWinでしょ。」
という美大ではよく聞くような(いや、あまり聞かないかもしれないけど…)答えから、
「いやいや、どちらにしてもVistaが出るまで待った方がいいよ。」
とか
「新しいモデルが今度発表されるからそのときに買ったほうがいいよ。」
というようなちょっとコアな答えも別の人から返ってきたりしたようです。
で、初心者の人にそういう返答をするような人たちに若干イラッときたのでちょっとバッサリ書きますが、このような答えは全くアドバイスになっていない。
これは初心者の人に対して自分がパソコンに対する知識があるように見せかけるような返答の仕方でしかないんです。というか単なる自己満足にすぎない(これはちょっと言いすぎか…?)
初心者の人にして見ればMacもWinも同じ「パソコン」なんです。
何となく違うのかなとは感じていても、具体的な違いを明確に分かっていない人がほとんどだったりするんです。
さらにVistaが出るまで待てとか、新しいモデルが出るまで待てとかいう話は比較的PCの知識がある人同士の会話の中でだけ通じるわけで、初心者に対してそんなことを話してもさらに余計に混乱してしまうだけです。
その、相談してくれた人になるべく安く買ってほしいからとか、買ってから後悔させたくないといういう返答する側の気持ちはわからなくはないですが、そういう新製品が出る情報ばかり気にしていると永遠にパソコンなんて買えません。むしろ、知らない方が精神衛生上好ましいです。もう、知らぬが仏です。
いやはや、買った人が自分で情報を仕入れてそういうことを突っ込まれてもいいじゃないですか。結局、同じ値段の旧モデルと新モデルとの性能差って大して無かったりしますし(まぁ、購入した翌日に新モデル発表となるとちょっと話は別ですが…)。
とりあえずここまでは単なる愚痴なので話を元に戻します。
それで「パソコンほしいんだけどどういうの買えばいいのか?」というKさんに対する僕の答えは
「パソコン使って何したいの?」
です。
「それ答えになってないじゃん」と、たまに突っ込まれたりもしますが、いやー、簡単に一言で答えられるほどま僕はだプロフェッショナルじゃないので…。
まぁ、要は大事なのは
「やっぱパソコンって複雑そうだけど、やっぱり最終的には道具じゃん!」
ということです。
これ僕自身が昔そうだったので書くんですけど、パソコンとグラフィック系のアプリを持ってちょっと使えるだけで「俺デキル人間っぽくね?」のような、あくまでも「それっぽいだけ」なのに自分がデキル人間のように錯覚してしまうという恐ろしい感覚(笑)に陥りやすくなるんです。オリンピックのマークをAdobe Illustratorで正確に作ることすら一人でデキナイのに、そんなもん俺は簡単にできそうだから興味ないねと言ってしまうような、もう書いているだけで恥ずかしくなるような状態になってしまうこともあるんです…。
いやー、今となっては昔の話だけどホント恥ずかしい…。
その高いパソコンやアプリを買っても、それを使って作るものがなかったらその購入資金がもったいないだけですし、そのパソコンの有り余る性能ももったいないし、しかも使わなかった期間だけ単純に古くなっていくだけなので購入したショップ以外にメリットが全くないわけです。
まぁ、使用する目的がはっきりとした欲しいものを買った時は人間っていうのは購買欲はそれを買った時に満たされてしまうのですぐ消えてしまいますが使用欲(←こんな言葉ないかもしれないけど…)は結構長く維持できてたりすると思うんですよ。例えば買った商品をボロボロになるまで何度も使ったりとか、できるだけ長く使えるように大事に使ったりするとか。
でも、何となく欲しいなぁ、という購買欲の気持ちだけで買ってしまうと商品を買った瞬間にそれが満たされて、また目的もないから使用欲も大してなくて、すぐに次の商品に目移りしちゃったりすると思うんですよね。
それでパソコン買うときは意外と後者の状態に陥ってしまう人が多いような気がするんですよね…。
あー、また話が長くなってしまった。
つまり、パソコンを使う側の用途をはっきりさせて、さらにその用途に合わせたスペックのモデルを紹介するのが一番いいんじゃないかと思うわけです。てか、これが当たり前だと思うわけです。
それで、MacかWinかという問題も、両方のOSを触ってもらってどっちが使いやすかったのか(手に馴染みやすかったのか)本人に聞いて、それと予算と使用するアプリの兼ね合いも含めて総合的に判断すればいいだけかなと。
やっぱり道具なので使う側がコントロールしやすいものじゃないと、逆に使う側が道具に飲み込まれてしまったりするので、本当にその人に見合うものかどうかを見極めないと大変じゃないのかなと思ったわけです。
文が長すぎてめちゃくちゃなので次回にまとめられればまとめてきます…。
うーん、まとめられるか微妙だ…。