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久しぶりの推薦入試の話題です。今年は志願者が多いのですね。
特に、映像の写真と芸文は去年より2倍以上増えていますね。驚きました。
では、いよいよ2次試験です。
ムサビの映像学科の推薦試験の2次試験は2日間かけて実施されます。
1日目は構想力テスト、2日目は面接(個人)です。
今日は1日目の構想力テストの日を書いていきます。
この日は長い1日だったので、文章もいつもよりかなり長いです…。
ほんとにいつもの5倍ぐらいあるので時間があるときにお読みなってください。
この日の試験会場集合時間は15:55。
起床した後、その時間まで何をしておこうか考えていました。
試験の対策もそれに対する情報がないので何もできませんし、かといって試験前にどこかに出かけるわけにもいきません。
結局思いついたのは、ムサビの図書館に行って本を読んで待っておくでした。
制服に着替え受験票を持ってホテルを後にしました。
あ、話が少し逸れますが、推薦入試の服装は当時は(今年も?)自由だったので制服でも私服でもどちらでも良さそうです。着ていて自分が一番落ち着ける服装で行ったほうが良いかもしれませんね。僕の場合はそれが制服だったという訳です。
話を元に戻します。
昼前にはムサビに到着。確か、正門には推薦入試の看板が立っていてそれを見て少し緊張した記憶があります。そして1号館をくぐり抜けそのまま真っ直ぐ行くと図書館です。図書館では卜部は映画のメイキング本などを読んでいました。制服姿だったのでちょっと恥ずかしかったですけどね…。
お昼になると食事をしに12号館地下の食堂へ。やはり、制服姿なので目立つせいか「あ、高校生だ」というムサビ生の声がちらほら聞こえました。なるべく目立たないように食堂の端の席で食事しました。無駄に緊張してしまわないためです…。
食べ終わると再び図書館へ。今度は通信生向け(たぶん)の映像制作の教科書を読みました。
それには映像を撮る際の具体的な問題点やその対処法などが書いてあり、面白くてあと数時間後に始まる入試に対して自分のモチベーションをあげるいい材料になりました。
それを読み終えると集合時間の40分ほど前でした。図書館を出てとりあえず集合場所に行ってみようと思い、会場のある12号館8階へエレベータに乗って向かいました。自然と緊張してきます。8階へ向かうエレベータのモーター音と自分の心臓の鼓動が際立って聞こえていたのを覚えています。そしてドアが開き8階へ到着しました。
受付へ向かいそこで受験票を渡すと待合室に案内されました。
待合室のドアを開けるとしゃべり声が聞こえました。「こんにちは〜」との声。
部屋には自分以外の受験生が4人いました。どうやらまだ来ていない一人を加えたこのグループで試験が行われるようでした。
※試験方法についてはこちらのQ7.をご覧ください。
とりあえずこっちも挨拶を返し自己紹介をしました。
ほかの受験生も自己紹介。それで分かったのが全員が地方出身であったこと。
自分も地方出身ということで意気投合。で、いろいろと情報交換。もちろん試験に関することです。
でもまぁ、やはり昨年は今年ほど試験方法の詳しい内容を公表していないせいか大して有効な情報は得られず、話は志望動機や将来の夢についてにかわりました。アニメーション作家になりたい、映画を撮りたいなどそれぞれの夢を話しました。しばらくするとこのグループ最後の6人目の受験生が部屋に入ってきました。やはりその人も地方出身。地方ごとにグループを分けているのかと全員で推測。
雑談している間に部屋のドアが開き試験開始の案内が。待合室から試験会場へと移動。
会場の入り口で座席番号を決めるくじ引きがありました。くじを引く順番は並んだ順でした。卜部は5番を引きました(はず…)。
会場内は座席番号が貼られた長机と椅子、その後ろにホワイトボードが6角形状に並べられていて、ちょっと記憶があいまいなのですが、長机の上にはB1サイズほどの模造紙と下書き用のA3かB4サイズの紙と2本の鉛筆と3色(?)のマジックペン、そして問題用紙が裏返して置いてありました。
全員が席に着くと運営スタッフの方から試験の諸注意の説明がありました。試験用具の不足分がないかの確認をすると、問題用紙を表にめくる指示がありました。めくった瞬間に驚きました。問題文はたった1文だったのです。その内容については恐ろしくて書けませんが(笑)とにかく端的な文でした。
しかも、構想・発表(プレゼンテーション)・討論(ディスカッション)の時間配分がとてつもなく短く、ほとんど考える余裕がなかったです。推薦入試の受験生の皆さん、そのあたりは本当に覚悟しておいたほうが良いですよ。
説明が終わると試験開始の合図が。一気に張り詰めた空気になります。卜部は最初の3分間は問題文の意図を捕らえるのに精一杯でした。まだアイデアは浮かびません。しかし、周りは下書き用紙から模造紙のほうに移っていっていきます。とにかくこのときはなるべく周りを気にせず必死でアイデアを頭の中で探しました。思いついたアイデアを下書き用紙に書いたりしましたがなかなかこれと言ったものが思い浮かびません。構想終了5分前、頭の中でパッとある情景が思い浮かびました。その瞬間これだと感じました。確か、下書きもせずに模造紙に直接書き始めた気がします。そのぐらい時間がなかったんです。ほとんど賭けでした。今だったら間違えるのが怖くてできません。
構想時間終了の合図。
全員ホワイトボードに構想を書いた模造紙を貼りつけます。卜部は終了間際で書き終えた自分の模造紙を貼りつけると他の人たちの構想を眺めました。しかし、パッと見ただけでは(自分も含め)その内容は分かりません。ここからが本番なんです。
いつの間にか先生方が部屋の中にいました。後から聞いた話によると構想時間終了直前に入ってきていたそうです。
運営スタッフの方がプレゼンの順番は座席番号順に行うと説明。なので卜部は5番目の発表。持ち時間は一人5分。ただし、持ち時間を超過しても特に指示はしないとのこと(だったはず…)。
そして座席番号1番の人からプレゼンが開始されました。それぞれのプレゼンの中で気になったことをメモします。当たり前ですが次のディスカッションのためです。
2、3、4と番号が回ってきてついに卜部の5番に。心臓が口から飛び出そうなぐらい緊張してました。顔は平静を装いましたが、手は正直に震えていました。
で、自分の構想をプレゼン。単に言いたいことをバンバンバンと言いまくっただけですが。
自分の頭に浮かんだ情景が他の受験生にも見えるように口とジェスチャー、ペンを使って表現したわけです。で、言いたいことを言い切ると最後の人へ。言い疲れて最後の人のメモはあまり取れてなかったです…。
その後、30分間のディスカッション。質問が真っ先に自分の案へ。ほぼ集中砲火的に他の受験生から質問や感想が飛んできました。確か10分間ぐらいは浴びさせられていました。ほとんどの質問はすぐ答えられたのですが、ひとつ痛いとこをついてきた質問も。
質問者:「5番さん(試験中は番号で呼び合う)の作品を設置するだけの案では見てくれる人に作品の意図や印象すべてを自由に任せるようで、作る側がそれらのコントロールをしにくくさせているのではないですか?」
焦りました。部屋の中が静まり返ります。
卜部(5番):「いえ、作品を置く場所と作品の内容は作者が決められる要素。その2つで意図は十分つくれます。確かに、観覧者に作品の意図や印象を任せている面もあるかもしれませんがそれは対人関係でも同じことで、例えば僕自身の印象はあなたや、1番さんや4番さんそれぞれが違う印象を持っているはずです。つまり、どんな印象を持つかは各個人で必ず違うわけで発信する側がそれをコントロールするのは不可能なんです。」
たぶん、これを読んで解る人は昨年の推薦入試で同じグループだった人たちぐらいだと思いますが…。
まぁ、熱い討論がこのように繰り広げられていました。
受験をしているというより、自分が考えたアイデアを数時間前に初めて出会った人とお互いに見せ聞かせ合い、また、それについて議論し合う場というかイベントというような雰囲気でとても気持ちが良かったです。
ディスカッション終了。
みんなほっと一息。
先生たちが席を立ち、試験お疲れ様との挨拶。そのときある先生(確かS原先生だったはず…)が、
「このグループが構想力テスト最後のグループだったんだけど、今日家を出発しても間に合うようにわざとこのグループを最後のほうに回していて…、みんないつこっちに来た?」
しかし、ほとんどが
「昨日からです。」
との答え。さらには
「一昨日から来てます。」
との答えも。これには先生も参ったご様子。
そうなんです。集合時間が遅めの15:55だった理由はムサビから物理的に遠いからなんです。
つまり、ムサビに近い順から試験が執り行われていたと言うことになります。
また、明日の面接はその逆でムサビから遠い順で行われます。
でも、これはそこまで効果がないように思います。なぜなら、一次選考の合格通知が到着するのは二次選考の1週間前。1週間だけだと飛行機のチケット代の割引があまり利かないので購入しづらいですし、下手をしたら座席が埋まってチケット自体が取れない恐れもあるので早い人で2〜3ヶ月前から予約・購入をしていました(自分がそうです)。しかもその予約をするときは試験の集合時間はわからないので当日出発のチケット購入はまず難しいわけです。なので必然的に試験前日より前の日の便で来るしかないわけです。
その後、自分たちは退室。もちろん問題用紙を持って。みんなまだしゃべり足りない様子でいろいろ話してました。
しかもそのときはすでにみんな仲良くなってたので写真を撮りあったりしました。
またみんな国分寺のホテルに宿泊していると言うことで一緒に国分寺までのバスに乗りました。
そのときです。なんと、さっき試験会場にいた先生方がぞろぞろとバスに乗り込んでくるじゃないですか!
正直、バスの中ではあまり試験のことを意識したくなかったのですが、先生方が同乗しているとなるとやはりそれは難しい。言葉を選んで話してました。異様な空気でした。
国分寺駅に到着。
やっと開放されたという気持ちになりました。
みんなと別れてホテルに向かうと同じ方向の人がいました。ホテル名を聞くと同じでした。
部屋番号も聞いたらなんと隣の部屋でした。
とりあえず、長かった1日でした。
次は面接です。
こんな長文を最後まで読んでくださった方、ありがとうございますm(_ _)m