リアルな美大の日常を
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お題!
【お題:あなたはどんなルートで今の大学(学科)にたどり着きましたか?】
はい!
えー、何も考えずに受験してみたら受かっちゃいました…。
これ友達に言ったら「え!うちの友達すんごい描いてたのに落ちたのに!」って言われちゃいました。そりゃそうだ。
うーん経緯かー。割とありがちかも。
私はちょっといいとこの中高一貫校に入って挫折して、「いや、勉強なんて役に立たないし!それよか絵の方が好きだし!」みたいな開き直りで美大に決めちゃった、みたいな…
美大の中でなんとなく唯一名前を知ってたのがムサビ。
で、予備校に入って、「よく分からんが美大と言えば油絵でしょ!描いたことないけど」みたいなノリで油絵学科。
そしてそもそも東京の美大以外の存在も知らず、特に志望校もなく数打ちゃ当たるでムサ多摩芸大、と受けて今回ラッキーで受かったのがムサビ。
…と、ここまで明け透けに言っちゃうと反感買うだろうか!?
実際、ほとんど同じノリの人も少なくないんじゃないでしょうか。
だって大学ってその仕組み自体、どれだけ調べても実際入ってみないとイメージ掴めないし。
何が学べるとか、カリキュラムとか宣伝文句を読んでもよく分からないじゃないですか。
とりあえず入ってから考えよう、万が一気に入らなくても編入もあるし。という感じでした。
私の場合、現役の時は全落ち。自動的に浪人へ突入のはずが、やっぱり今のままじゃ万が一入れても続けられる自信がない、と思って受験を諦めました。
でも数年後、なんか気づいたらすんごい馬鹿になってる自分に気がついて!毎日料理と洗濯と掃除のことで頭いっぱいになってて、人間としての進化がなくなってることに気がついてぞっとして。
そして偶然、ニュースでセンターの締め切り直前って話を見て、ノリで申し込んじゃったんですよね。
親はもうどこでもいいから大学入って欲しいって散々言ってたので、大喜びでした。お金はなんとかするし入れ入れ!みたいな。
そっからは数年分のブランクを3ヶ月くらいで強引に埋めようとなんとかしてみました。高校時代のテキストをひっぱりだして、英語はI my me mineからやり直し、国語は漢字と語彙を丸暗記!
油は数枚しか描けず、デッサンなんて一枚を結局下書き程度にしか描けなくて、よくもまあそんなんで受ける気になったなあ!
試験当日、私は形が全く取れなくてそもそも構図が決まらず、私がはかり棒の使い方を必死に思い出してる間にもまわりはどんどん描き込みが進んでって、あまりの時間の足らなさに冷や汗をびっしょりかきました。
デッサンは最後の15分でなんとかなったものの、油は本当に時間が足りず、しかも最後の最後で変なところにウルトラマリンをべちゃっと!!
大失敗に大焦りで直しにかかるも、結局手つかずのモチーフをたくさん残して終了…。
回りの受験生との決定的な実力差をひしひしと感じて、半べそかきながら家路につきました。
だからぜーったい受かるわけないと思ってたのに、うっそお!?まじで!?なんの間違い!?っともう完全に信じられなかったです!
やっぱり今思っても、発表までの超そわそわな期間に近所の神社にお参りしたのと、掃除してたら出てきた学業のお守りを飾って毎日お願いしたのと、毎日ひたすら便器を磨いてたのが功を奏したんだと思いますw
えーそうだ、なんか無駄に受験の思い出を語っちゃったけど、ここにきたいきさつの話だった。
今思うのは、結局回り道したのは間違いなかったし、入った場所も間違いなかったな、ってことです。
そうだそうだ。バイト先でアートやってる子と偶然友達になって、その子のグループ展行ってその子からゆっくり説明してもらって、もう全部に本当に感動しちゃって、やっぱり私もアートをやらなきゃいけないんだ!って思ったんだった。
そう考えると、意外と動機はあったのかもー。
そして入ってから、いいとこの高校出身の子が意外と多いことにびっくり。更に出身校関係なくみんなかなり賢い子ばっかりなのにもっとびっくり!
なんか…結局美大を選ぶ人って宿命なのかもなんてなんとなく思ってしまった。
うん、という感じです!
参考にならずすみません!