美術ミステリー!



違いがわからなくなってしまった男・竹林です。
みなさん、こんばんは。
もっとも快方には向かっているようで「風味」はわかるようになってきました。
リンゴを食べればちゃんと「リンゴっぽい」感じがします。
もう1歩、あと1歩です! ←選挙?



さて、今年最初の連休も終了。
みなさまいかがお過ごしだったでしょうか?
竹林はこの連休は久しぶりにのんびり読書など。
読んだのはこちらの2冊です。



天才たちの値段天才たちの値段

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天才までの距離天才までの距離

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美術にまつわるミステリー小説。
ミステリーと言っても、殺人や密室や真犯人や6:43発のぞみ305号などは一切なし。
美術品の真贋がミステリーとなっています。
探偵役は美術コンサルタントの神永美有。
美人探偵かと思いきや実は男性です。
真作を見ると甘味を感じ、贋作を見ると苦味を感じるという、「鑑定眼」ならぬ「鑑定舌」の持ち主。
ただでさえ羨ましい能力な上に、現在食べ物の味さえ不明瞭な竹林にとっては軽く殺意すら覚えますw
そしてワトソン役(語り手)が佐々木昭友。
美術史を専門とする短大講師です。
この2人がさまざまなジャンルの美術品の真贋や来歴を解き明かしてゆきます。
謎解きはもちろんですが、美術に関する蘊蓄がまたおもしろい!
作家ではボッティチェッリ、フェルメール、岡倉天心、レンブラントなどが、美術品としては古地図、涅槃図、アンティーク時計などが取り上げられてます。
いずれも作家の経歴やエピソード、美術品の特徴や時代的背景などが豊富に散りばめられていて時間を忘れて読みふけってしまいます。
また、美大的にも楽しめるところが満載。
「造形学部」、「京都市立芸術大学」、「教務課」、「管材課」なんていう単語が出てくる小説はなかなかお目にかかれません。
佐々木先生の勤務先は「都内」で「女子短大」で「美術系」ということは女子美術大学短期大学部!?・・・なんてつい推理してしまったり。
2作目では佐々木先生は、京都市内の4年制美術大学に准教授として着任。
・・・ということは京都精華大学か京都造形芸術大学か京都嵯峨芸術大学!?



著者は門井慶喜さん。
どこの美大出身かなーと思ったら同志社大学文学部のご出身でした。
オール讀物推理小説新人賞を受賞し、「天才たちの値段」が単行本デビュー作となります。
神永&佐々木コンビの活躍、これからも期待したいです。
そして、なによりムサビも登場しないかなー・・・なんて。
ムサビにはポスター、近代イス、民具の3大コレクションもありますし。



門井さん、取材お待ちしております!

投稿者:take : 2010年01月12日 01:54

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コメント: 美術ミステリー!

2008年ムサビ卒の者です。
ムサビなら柳 美里さんの処女作「石に泳ぐ魚」に出てきました。
主人公が大学院に進学します。
あと最近なら藤田宜永の「転々」にちょろっとでてきます。

母校の名が偶然出てくるとうれしいですね!

投稿者 fuddy : 2010年01月12日 21:52

fuddy 様

情報ありがとうございます。
さっそく読んでみます!

小説に実名で登場する大学って実は意外と少ないような気が。
複数の小説に登場する大学となるとなおのこと。
そう考えるとムサビの知名度は相当すごいものがあるのではないかと・・・。

投稿者 竹林 : 2010年01月13日 01:15

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