リアルな美大通信教育の日常を
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グレートジャーニー!
予告どおり本日(4月17日)12:40に、ムサビ日記新メンバーに採用された方にメールを送りました。
ご確認&早めのお返事よろしくです。
おかげさまでたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
どれも熱意あふれる文章ばかりで、かなり悩んだ上で泣く泣くしぼることに。
今回残念ながらメンバーに加わっていただけなかった方、せっかくご応募いただいたのに採用できなくてすみません。
欠員が発生したらまた募集をかけますので、引き続きムサビ日記をチェックしてください。
さて、新たなる旅の始まりです。
日本人のルーツを探る新グレートジャーニーでおなじみの関野吉晴教授が、4月13日にインドネシア・スラウェシ島から日本に向けて出港しました。
今回のテーマは南方からの海のルート。
自作の丸木舟で、エンジンなど動力を一切使わず、島伝いに航海し沖縄まで約4000キロを旅するそうです。
順調に行けば、7月20日頃沖縄の那覇に到着する予定。
ムサビ卒業生3名(クルー2名、撮影スタッフ1名)も同行しています。
関野先生は文化人類学を担当。
世界広しと言えども、これほどフィールドワークをしてきた文化人類学者はいないのでは?
そのフィールドワークの成果をたっぷり聴くことができます。
授業外でも学科の枠を越えた自主活動的なゼミでいろいろな催しを行っています。
例えば豚の丸焼き。
確か、他の動物の命を奪って食べることにより自分が生きているということを実感することが狙い・・・だったと思います。
こんな文化人類学はよそではお目にかかれません。
まさに生きた学問です。
以前、専門学校の方が高校生に説明をしているのを聞く機会があったのですが、専門学校のセールスポイントとして、「美大は講義科目が多いけど、専門学校は1日中実技が勉強できるよ!」と語ってました。
しかし、竹林に言わせれば講義科目こそ美大の貴重な財産の1つです。
デザイナーになるのであればデザイン史やデザインにまつわる知識はもちろんですが、文学や社会学や心理学や数学といった直接関係ない分野もかじっておくといいと思います。
デザインは常に社会や経済活動とともにあるものですし、アイデアの引き出しもぐっと広がります。
作家になる場合だって、美術史の知識はないよりあった方がいい。
歴史学や生物学で学んだことが制作のヒントになるかもしれません。
なにより人生のうちで、人文系・社会系・理数系・美術系といった広いジャンルを1ヵ所で、体系的に学べる機会は大学に通っている間ぐらいしかありません。
ムサビの講義科目はKey_tさんも書いてるとおり、かなり充実していると思います。
そんなわけで新入生のみなさん、講義科目もしっかり聴きましょうね!
関野先生に話を戻すと、航海するルートには海賊が出没する水域があるそうです。
それについて関野先生はこう言ってたそうです。
まあ、海賊と知り合いになるのも悪くないな。
か、かっこいい・・・。