本三冊

部屋の整理をしていたら、啓文堂さんの美大フェアの小冊子が出てきた。
手羽さんのこのエントリで紹介されているフェアです。

さて、そのリーフレットをぱらぱら〜っとめくって、
今だったらどんな本を選ぶだろうなあ、とふと考えてみたりもして。
漫画はだめって言われたり、冊数の縛りがあったりなんかもしたなあ、と思い返している。
そういうわけで、三冊選んでみたよ。

一冊目。
最近読んだ小説の中で、文句無しに面白い!という観点で選ぶならもう、ダンゼン、

金星特急』嬉野君 著/高山しのぶ 挿絵

を挙げたい。これね、もうほんとね、すごいんだよ。
何がすごいって読み進めたら最後、続きが気になってしかたなくて睡眠時間削ってでも読みたくなる。
12/8ごろに最終巻が出ます。わたしは早く続きが知りたいがために本誌買いましたけども!!!!
なのでもう結末は知っているんですが!!!
でも加筆部分がたくさんあると聞いているのでめっちゃ楽しみにしています。

二冊目。
『モノ』として美しい本という観点で挙げたいとおもう。

ルバイヤート―中世ペルシアで生まれた四行詩集オマル ハイヤーム 著/ロナルド バルフォア イラスト

と、

岸部露伴 ルーブルへ行く』荒木飛呂彦 著

の二冊を推したいと思う。この二冊は中身はさることながら、装丁もものすごく美しい。
どちらもデザインの方向性は違うのだけど。
ので、なんだろうな、眺めているだけで楽しい本です。

三冊目は買って良かったと思う本という観点で。
これには、

新明解国語辞典 第七版

を挙げたい。えっ、辞書!? って感じですがこれめっちゃ面白いです。
少し引用しますが、『馬鹿』という言葉の解説には
「女性が、相手を甘えた態度で非難して言う言葉」
とありますし、『スパンコール』には本来の意味に付け加えて
『ストリッパーの乳首かぶせ。(銀紙を張り付けたもの)』
とあります。やばい。また、最も有名な例だろうと思う『恋愛』の解説は、
『特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、
常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、
それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと』
とあります。ずいぶんとばしてます。
この辞書を買ったおかげで辞書を引くのが楽しくなりました。そりゃもう。
引いた言葉にマーカーで印を付けて楽しんでます。そういう意味で、買って良かったなあと思う本です。

以上!

投稿者:solegasi : 2012年12月02日 13:09

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コメント: 本三冊

某さま、こんばんは。

辞書読むのって楽しいですよね。

探していた言葉のすぐ横にあるのを読みだしたりすると、

どんどん違うのや関係ない言葉を読むことに。

そうやって、人生で初めて出会う言葉も多いです。

投稿者 yukihaha : 2012年12月02日 22:46

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