リアルな美大の日常をウッホホウッホ
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平行していた三年間
前回の続き。
大学生活と平行して小説を書いていた三年間の変遷について。
わたしは大学一年の11月で小説を書きはじめた、と言いましたが、
それまでに一万字を越えるような文章は書いたことがありませんでしたし、
物語を完結させたこともありませんでした。
(短い物はむかーしちょいちょい書いていたのですが、完結させていないのでノーカン)
そういう状況からの出発だったことを書き留めておきます。
三年間でどういう変遷を辿ったのかというと、おおまかにわければ
一年目で紙や印刷所など、手探りで『本』を作ることを勉強して、
二年目で創作をするにあたり資料を参照して知識を結びつけていくことの面白さに気がついて、
三年目でもっと面白いものを書くにはどうしたら、という根本的なことに目がいきました。
違うな、やっと根本的なことに目を向ける余裕ができた、と言った方が正しいかもしれない。
今年で丸々三年なので、四年目に入りました。
三年間で25作くらい、一つあたりムラはあるものの2〜5万字くらい書いてるので
概算すると50万字くらい書いている計算になる。
で、この50万字がどういう数字かというと、早い人なら一年間で書いて然るべき文字数なんですね。
毎日書くことが習慣化している人ならそれくらい軽く行きます。
他に文字数の比較を出すと、文庫本が一冊で10〜20万字くらい。
なので、私が書いてる物は長い物でも短編の域を出ませんし、手も遅いです。
まだまだ長編を御しきる力がない、というのが現状です。
ちなみに一般大の卒論が1〜4万字くらい、ムサビの課題レポートは1〜3千字くらいです。
しかしながら、書き始めた当初は1万字書いてヒィヒィ言ってたのが、
今では5万字くらいまではなんとか書けるようになりました。
すこーしずつ、ですが上限をのばせてます。
これはいろんなことを試行錯誤した結果できるようになったことです。
もちろんその文字数に見合った内容の濃さであるのか、とか
無駄な言い回しをして文字数を水増ししているだけではないのか、とか
点検すべきところはたくさんあるんですがひとまず横に置いとくとして。
途中でこんなこともできないの?とdisられてクソックソッて思うことは何度もありましたし、
実際初心者の抱える悩み、これができない、ということは出来る人からしてみれば
まさに「なんでそんな簡単なこともできないの?」であることが多いので、
そう言ってる本人はあんまり悪気がないんだろうなというのがわかるからまた腹が立つというか。
それでもやめなかったのはやっぱり好きだからなんだろうなあ、と思います。
何をやるにしても必ずそういう類いのことは言われると思うので、続けようとするのなら
どうにか折り合いをつけて乗り越えていくしかないのだろうな。
(そんで、実際自分ができるようになってくるとたいがい
なんでこんな簡単なことができなかったんだろうって感想を抱くし。自転車とかまさにそれ)
前のエントリでやっとスタートラインに立てたかな、と書いたのは、
三年続けてやっと面白いというのはどういうことかと根本的なところに目を向ける余裕ができ、
自分の区切りの中で小説と呼べるくらいの文字数が書けるようになってきたからです。
投稿などをしているわけではないです。
デッサンなどの受験勉強が一年で一応のゴールに辿り着けたことを鑑みると、
ずいぶん時間がかかってるなあと思います。指導してくださる先生がいるかどうかや、
一日のなかで割いてた時間も全然違うので単純比較するのも難しいですし、
受験も補欠合格なのでちゃんと基準に達してるわけではないんですが。
こういう感じで学校の課題と平行して自主制作をしてきました。
課題がだいぶ犠牲になってる感はあるんですが、その代わりに得た物もあって。
印刷用のデータを作ることや、紙の選定、印刷所の見積もりの取り方だとか発注の仕方、
そういうのはかなり手慣れました。おかげで展示のフライヤー作るのが楽です。笑
それから最近よく○○を読了しましたと書いているのは、
ひとつは社会人になってしまったら今以上にインプットの時間を取れなくなるだろうと思ったのと、
あと学生のうちはアマゾンで一般書籍(つまりは漫画以外の本全般!)が10%オフで買えるのと。
その二つの理由からわりと焦って本を読み漁っているからです。
何かをアウトプットするにはインプットが圧倒的に足りてないです。
そういう状態で続けるとたぶんしんどくなって辞めるだろうな、というのが予想できるので、
あんまり考えないようにはしてるんですがけっこう怖いものがあり。
ハアもっと勉強したいな……
学生でいられるうちに。
某さん
いつぞやオフ会でお目にかかったことのあるドラドラです。
某さんは、きっと今すごい「渦中」にいらして、もやもやすることや悩むことがいっぱいあると思うのですが、そんな中にあってもこのエントリーのような内容を丁寧に示して下さるのは、何というかすごく有難いです。
すごくリアルな等身大の某さんが、ここにどーんと立ってるのが見える気がするんです。
これからいろいろ大変なこと、さらに悩むことあるかもしれませんが、応援してますね。
私も小説こそ書かないけど、文章書くのが大好きなので、これからの某さんから目が離せない!ヽ(^。^)ノ
卒制もうまくいきますように。
投稿者 ドラドラ : 2012年11月24日 17:21
>ドラドラさん
こんばんは!
コメントありがとうございます。
たぶん渦中にいるのでしょうね……卒制も残すところあと二週間となりました。
正直なところ作業進歩がけっこうやばいので、来週からは朝から晩まで工房こもることになりそうです。
投稿者 某 : 2012年11月30日 23:30