兄貴とプランクトン

最近は「プラネタリウムのふたご」という本を読んでいます。
作中の時間が、穏やかにさらさらと流れていくような本だなあと思います。
お涙頂戴展開では決してないんですが、なーんだか読んでると不意に泣きそうになることがある。
読み進めている、っていう感覚があまりなくて、気がついたらページの残り3分の1くらいになっていた。
どういう結末を迎えるのだろうな。

あとは、文字ものだと
「物語 中東の歴史」「アラブから見た十字軍」
を買いました。プラネタリウムのふたごが終わったら読むつもり。
積読してる塩野先生のレパントの海戦も合わせて。
それから紀伊國屋のほんのまくらフェアで買った小川未明童話集とかもはやく手を付けたい。
金星特急はこのあいだ本誌で完結してしまったけれど、
知り合いにその作者さんの本たくさん借りたのでまだまだ読むものたくさんある。嬉しいなあ。
なんというか、話を引っ張っていく牽引力がほんとうに物凄い。
あんなに続きが読みたくて必死にページをめくった本はないし、
あんなに終わってほしくないと思ったお話もないな。


そうそう、今日親と話してて思ったんですが、
やっぱりあれかもしれない、立体物作るの好きなんですが(ただし上手くはない)、
本来の性分的には書物の海に沈んで参考資料読み漁ってさ、
論文書いてる方が合ってるのかもなって思いました。
最近薄々感じてたんだけどね。あんた一般大学通ってた方が、
課題では苦労しなかっただろうねって言われたよ。うん、私もそう思うの正直。
(かといって立体造形の勉強をしたことが無駄になったわけではなく、きちんと糧になっているとは思う)
(それと、他の大学を軽視しているわけではないのです。どちらが偉いという話ではない)

……とね、卒制を前にしてね、もう半分泣きたい気持ちでいるんですけど、
ああでも、4年間の集大成、社会へ発信する第一歩とか言われたってね、
何やればいいっちゅうねん。っていうきもちでさ。
せめて足をひっぱらないものをつくりたいのだけれど。

一人の部屋で、神妙な面持ちをしながら、真顔で、「せつないきもち」とつぶやく日々です。


投稿者:solegasi : 2012年09月11日 20:44

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