ナナメから見るリアルな美大の日常
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自転車にまつわる悲劇 その1
大抵の人は、ムサビへの登校手段として
低コストな鷹の台駅から徒歩20分!
か
リッチに国分寺駅からバスで15分!
をあげると思います。
個人的には通学時は鷹の台からチャリで10分
オーキャンなら国分寺からバス
入試なら鷹の台から徒歩を推奨します。
が、ムサビには他にも最寄りの駅があるのです。
それは
新小平駅。
武蔵野線の駅です。
ここから、自転車で15分くらい走ればムサビにつけるのです。
埼玉などから来てる友達は新小平駅を利用してる人も何人かいます。
飼育係は自宅通学組ですので、去年までは鷹の台駅を利用していました。
今回、新小平駅のほうが安いし、自転車は無料駐輪場有るし、通学時間も短くなるしいいことづくめ!と路線変更を決意したのです。
20分間の睡眠時間を勝ち取り、ニヤニヤと ほくそえんでおりました。
そんな時、新小平駅利用者の友人が
『新小平駅の自転車置き場有料になったんだって』
・・・ふ、ふーーーーーーーーーん
いいもん、有料でも。
有料駐輪場に電話して場所確保するんだから・・・
駐輪場のおじさん『いまここ200人待ちなんですよー』
飼育係「え、じゃ、じゃあこの駅に近い方の駐輪場はどうですか?」
おじさん『そっちは3年まちなんだよー』
さ、3年・・・卒業しちゃうよ・・・
・・・いいですいいんです
一時利用駐輪場を一日100円で利用しますから!
そうして私の新小平駅利用にちょっとしたケチがつきましたが、
それでも一日100円なら許容範囲内だし、おじさんの話によると、小平市が新たに駐輪場を作るかもしれない、という噂があるそう。
それまで一時利用のまま待っていよう、と思ったのです。
ですが、甘かった・・・
私の最寄り駅から新小平駅に行こうとすると、もろにラッシュ時の上りの電車を3つ連続で乗らなければならなかったのです。
はじめて東京のラッシュ時の電車を目の当たりにしたときは
美大生特有の画材の大荷物を抱え、ぼーぜんとした。
サラリーマンと高校生で詰まりきった電車内。息で白くなった窓。
思わず具材パンパンの肉まんを想像した。
肉まんと違うのはぜんぜんいい臭いがしないところである。
こんなに混み合った車内に入っていいんだろうか。
すでにパンパンに詰まった肉まんの中に 私のような肉まんじゅうそのものが乗り込んで果たしていいのだろうか―――
駅員『お体をつよくおひきくださーい』
鬼!
飼育係は家畜小屋に押し込められるブタの気持ちで胸がいっぱいになりました。
そして大事な製図用の定規が、床に落ち、見知らぬ人たちに踏まれ、本当に泣きそうになりました。
急いで拾い上げた定規が曲がっていることを確認し、こう決意しました。
速攻で定期払い戻す・・・・・・と。
こうして飼育係は鷹の台経由に逆戻りいたしました。
新小平駅の悪いところしか言えませんでしたが、コンビニやモスバーガーやラーメン屋とか周りに便利なお店がたくさんあります。
埼玉から来る人は、運が良ければ電車でも座れるそうです。
ただ、飼育係とは縁がなかったというだけのこと・・・
そう思わないと釈然としないし。