こころと山月記

ムザビズキさんのの子さんが話しに出していたこの二つ。

個人的に高校時代に忘れられない作品です。

山月記は、虎になった李徴の苦悩を友人に語りかけるシーンが
凄く印象的で、虎の語りにぐいぐい引き込まれていったのを
よく覚えています。

でもそういえばやはり細かい内容のところは思い出せず・・・。
また一から読んでみたいです。
ムサビ好きさんのおっしゃるとおり印象が変わるかも知れません。

ちなみにこの作品のことを友人と熱く語りましたが、

「李徴は多分、凄く格好いいと思う。(虎でも)」

「いや、袁傪も、きっと美形。」

などという、見てくれの話しでしたね・・・(脳内での)
高校時代ってそういう残念なものだ・・・。
本当に・・・(遠い目)

「こころ」の方は、真面目な意味で(って言い方もどうなんだ)
思い出深いです。
遺書の部分の、先生のKに対する猜疑心やら
嫉妬心やらがもう、まさに、読んでいる私のこころを
ぐちゃぐちゃにしてくると言うか、
授業で読みながら、私も冷や汗をかいてしまうような、
そういう体験を初めてしました。

漱石さすがだな。

そうおもった高校時代です。(残念な上から目線w)

あと、森鴎外の高瀬舟も、授業でちらっと読んだのですが、
傷とかの表現が緻密すぎて、
具合が悪くなってしまうほどでしたね・・・。
鴎外はお医者さんだっただけあって、
非常に表現がリアル。

鴎外すげえな・・・。

と思ったものでした。(やっぱり上から目線)

夏目漱石とか、森鴎外とか、
もうウン十年前にかかれた小説が
今の時代の人々にも共感を与えているって
本当に、単純に凄いと思うのです。

人の共感を得続けるものを作ることは
本当に本当に簡単にできるものではなく・・・。

彼らは本当に人の内面を見抜ききっていたのでしょうね。

人間の本質みたいなものって
どういうことなのか、もっと色々考えたいです。

投稿者:rura : 2009年05月18日 00:54

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コメント: こころと山月記

初めまして!基デ1年・のの子です。
山月記とこころを読んだ方はやっぱり多いんですね。
私のクラスでは「こころ」の方で
「先生はイケメンか否か」「じゃあKは(以下略)」という
論争が起こっていました…なんというか夏目漱石に謝りたいです。

下らない話をしつつも、内容の方では私も共感する部分が多く
これからも読まれていく本であることを願ってます。
ここ数年の本で、これからもずっと共感を得ていくような本があるのか気になりますが…。

投稿者 のの子 : 2009年05月20日 20:50

はじめまして!コメントありがとうございます。
のの子さんのクラスは「こころ」の方でイケメン論争をしていたのですね。とても共感します。
私も今、中島敦に土下座したい気分です。ほんと申し訳ない・・・。

私も、ここ数年の本でウン十年先も読まれていく本があるのかどうか、
なかなか気になるところです。
そんな本があるのか見極めるためにもいろいろ読まなくてはなぁーと思っていたりします。(上から目線ですが)

投稿者 rura : 2009年05月28日 04:39

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