ひっそりこっそりな美大生活記録。
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たしかに存在していた
昨日は母の日であり、私の父の誕生日でもありました。
ちなみに母は、来月の10日が誕生日で、まあ、父の日と近いんですよね。
どうして逆に生まれてきてくれなかったものか・・・。
とか言いながら、私は親に大したプレゼントも毎年贈っていないので
あんまり関係ない話しだったりするんですけど・・・。
(というかそもそも私の家には家族同士でプレゼントを贈り合う習慣がない。)
二人とも、戸籍上はお互い10日生まれなんですけど、
実際生まれた日が違って。
特に、母は、6月4日だと、祖母(母にとっての母)に言われていたらしく、
中学校までそう信じていたらしいのですが。
なにかのときに、戸籍が必要で、
取り寄せて、自分の欄を見たら
戸籍上は10日だったということに初めて気づいたらしい。
昔は結構適当だったんだな。ほんとに。
また、父の遠縁には、
自分の姉の戸籍で一生を過ごしたという女性もいました。
お姉さんが幼くしてなくなってしまって、
年子だったか、2つ下だったかの妹は、まだ出生届を出していなかった。
(山奥で、役所に提出しにいくのがなかなか不便だったため、放置してた)
死亡届も、出生届もだすのは大変だから、
このまま妹は、お姉さんの戸籍で良いか、ということに。
とんでもない偽装・・・!
お姉さん自身は、本来はすでに、
この世に存在しないはずなのに、長い間(80年ぐらい)存在し続けて、
逆にこの世に一度も存在しなかったことになったのは、
長い間生きていた妹自身で。
書類の世界と、現実の世界のギャップというか、
書類に書かれていることが世の中の真実ではないというか、
じゃあ、「なにかの存在を定義するもの」っていったい何なんだろうなと
考えさせられる話しでした。
ちなみにこの女性、生前に
「いやー、早めに年金もらえたからよかったわー。」
と、おっしゃってたらしい。
かるっ!!
でも、本人にとって、「戸籍が違うこと」を実感する場って
結局そういうときぐらいしかなかったのかな。
もし、生きていらっしゃったら、
もっと詳しいお話、聞けたのになあ、残念。
お互いに会って話しが出来るって、
本当に貴重なことなのかも。