リアルな美大の日常を
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愛すべき
お久しぶりです、ろん太です。
間が空きすぎて新しい記事を書くタイミングを完全に見失っていました。
卒制の日々を過ごしているわけなんですが、あまり真面目に取り組めているとも言えず。卒業できるのか非常に怪しい雲行きが漂ってきています。でもやるしかない、できる、やれ、という感じで焦りながら、作業に向かっています。
さて、今回は11/23にろん太さんの地元で行われた文化祭のもようを書きたいと思います。
ろん太さんの地元は長野県の南の方に位置する村。
完全に山の中。
バスも電車もまともに機能していないため移動手段は車に限るという典型的な田舎。
うちのお犬様。
あ〜かわいい〜
脱線。
そんな地元の村「下條村」で年に一度行われる文化祭では、
村人が各々文化を発表します。
歌とか踊りとか。
小学生や中学生の絵の展示もあります。
こう書くとすごくショボそうな愉快なお祭りですね。
それなりに村人は楽しむのですよ。
私の文才が皆無なのでまじすまん。
歌舞伎の発表もあります。
村歌舞伎や人形などがちょっと盛んな地域で。
今年公開された映画「大鹿村騒動記」の舞台となった大鹿村の近くと言えば分かる人には分かるのか。
そんな感じで村の唯一の誇れる文化(だと私は思っている)、下條歌舞伎の写真を紹介したいと思います〜
まず、子供歌舞伎。
演目は、
菅原伝授手習鑑の車曳の場。
子供オンリーです。
最強です。
超可愛くて泣きます。
舞台に子供たちが登場した瞬間に、会場からは「かわいいいいいいいいいいいいいいい」って叫びたいけどさすがにそれは憚れるので言葉にならない叫びのような「・・・ホァ・・・・!ッッ!!!」みたいな感じな歓声に包まれます。
同時に拍手。
子供は最強ってことさ。
卑怯だよな・・・
でも可愛いだけじゃなくて、これが、とっても決まってるんです。
何 こ の 天 使 た ち
まじ可愛いですね。
そして長いセリフもしっかり言えているというたくましさ。
お花が飛び交っていました。
子供歌舞伎の取り組みは5-6年前〜始まったものですが、一番お客さんの心をつかんでいると言っても過言ではないでしょう。
そのあとは歌舞伎保存会の皆さん(普段は会社員だったり畑耕したりしてる)の歌舞伎、そして中学生の歌舞伎。(村の中学校に歌舞伎クラブというのがある)
保存会による菅原伝授手習鑑「松王屋敷」。(子役は子供がやる)↓
小太郎の可愛さに泣く
ここで涙腺崩壊するろん太さん
(まともな写真がありません)
泣きすぎて頭痛くなったよ・・・
中学生による菅原伝授手習鑑の寺子屋の段↓
寺子の中のガキ大将
中学生思春期の女子が体当たりで演じていた 立派に・・・
足下にある紙くずみたいなのが”お花”てやつで、見栄切ったり長いセリフの後とか見せ場のときにお客さんがステージに向かって投げるよ。紙に包まれたお金です。
ここでまた泣く・・・
(あらすじはググってください)
(あらすじ説明する気がない)、(できない)
(私が説明すると、小太郎が健気で小太郎が可愛くて小太郎が可哀想で小太郎が・・・ってなるから説明にならない)
(知識蓄えようよ!)
いつもは中学生と保存会と子供とでバラバラの演目をやったりしているのですが、今年は下條歌舞伎が40周年を迎えたということもあり、菅原伝授手習鑑の中から、車曳、松王屋敷、寺子屋を上演していました。
ここから下、個人的な想い、しかもメモ書きみたいなもので非常に読みにくいです。すいません。
東京来てから気付いたんですが、この年に一度の文化祭がけっこうすごい行事だったんだなと。
で、村にある歌舞伎の文化が貴重なものなんだなと。
それが当たり前だったので、地元に居たときは気付かなかった。
上にも書いたけど普段は畑耕したり普通の会社員だったり、普通の中学生、無邪気な小学生。
それが衣装着て化粧して立派に役になりきっている。
地元の立派な文化、他にない、残すべき文化だって気付いたのは本当に最近で、今はちょっと焦ってます。
後継者不足なんて今に始まったことじゃなくて昔から言われてるけど、私はなんとなくこの年に一度の文化祭でやる歌舞伎がずっと続くんだろうなって思っていました。
だけど、本当に指導する人やまじめに歌舞伎を愛する人が減って、歌舞伎のこと考える人が減ったら、すぐに消えてしまうくらい足下がぐらぐらした存在なんだということに、この歳になってようやく気付きました。
で、今気付いた段階。ぜんぜんまったく、なんの行動も起こしてない状態。
とりあえず、ブログに書いてみた。
これでどうというわけではないけど、地元の文化を愛そうという意思のもと書いています
くさいかもしれないけど歌舞伎に限らず、身の回りのものをもっと大事に見ていかないといけません、これから
東京に来たからこそ、地元の未来を考えなきゃいけないということに気付けたので、それだけでも、本当によかったと思います。
いつもこんな長く書いたりするから長続きしないんだと戒め・・・、また近いうちに日記書ければいいなと思ってまう。
ろん太さん
大鹿村騒動記私も見ました。いろんな不具合に直面した人の個人的事情をやんわりと、ほんわかと包み込み、吸収する土地の力を感じました。
「東京に来たからこそ、地元の未来を考えなきゃいけないということに気付けた」とか「地元を愛そうという意思のもと」とか、そういうセリフを若い方から聞くのはとてもとても頼もしく、嬉しい気持ちになります。
ろん太さんの地元が、有力な後継者with知恵を得たことに拍手な気分です。
投稿者 ドラドラ : 2011年12月06日 23:22
いいですね〜。地元の歌舞伎。
歌舞伎って、もともとこんな感じだったと思うのです。
菅原伝授手習鑑は、どの部分も悲しい、うん(涙)ですね。。
子どもの役は子どもが演じる。というのには、賛成です。
私が歌舞伎を観ていても、若い女形の役をジャスミンと同年代(もしくはそれ以上w)が演じていたら、違和感があります。
ろん太さんの故郷の歌舞伎が、いつまでも続きますように☆
投稿者 ジャスミン : 2011年12月10日 21:39