コペンギンの話

私は2年間ムサビ通信生であったワケですが、
日常の生活は、妻であり、母であり、仕事があったりもします。
私のムサビ日記が終わる前に、
一度だけ母の気持ちで日記を書きたいと思います。


うちには、こどもがひとり。
コペンギン、21歳、オトコ、です。


コペンギンが中学1年生の春、交通事故に遭い、意識不明の重体になりました。
自発呼吸だけはしているものの、なんの反応もない。
脳のCTをとった医者に言われたのは、
「残念だけど、ペンギンさん、あきらめてね。
一応本島の病院に搬送はするけれど、99%無理だと思う。
あとの1%は、助かるとしてもいわゆる植物人間・・・」


ところが、コペンギン生き返りました。
  (この間の詳細を話すと長くなるので、略)
植物人間にもならず、普通にぴんぴん生活出来ています。


医者に言われたのは、
「奇跡が起きたね。医学じゃわかんない。
ペンギンさん、神様に感謝してね」


本島の病院を退院して、島に連れて帰って診療所に顔を出すと、
事故が起こった時の当直の看護師さん、
婦長さん(コペンギンが赤ちゃんの時から知っている)らが、
「よく生きて帰ってくれたね」 って号泣。


このことがあって以来、
親にとって子供は、とにかく生きてさえいてくれればいい、って思うようになりました。
さんまさんのいまるちゃんではないですが、
やっぱり、「生きているだけで丸儲け」 です。

それまでは、「こうなって欲しい」という、親の期待がなかった訳ではありません。
でも、子供が生きていて、本人が好きなことが出来ていればいいなって。


美大生の親御さんって、
お子さんをそんな風に見守っている方が多いのかも知れませんね。


投稿者:pinguino : 2010年03月25日 05:23

トラックバック


コメント: コペンギンの話

ペンギンさん おはようございます。
・・・じ〜んと。来ました。
ペンギンさん、コペンギンさん本当に素晴らしい奇蹟・・・ですね。

いてくれるだけで、元気に一日が、平穏に過ぎていける
・・・それが、本当に幸せなんだと思えます。
縁あって、家族としてこの世に生まれてこられたのですもの・・・。

最近、家族(子ども、パートナー、親・・・)が、生きていて関わって
いられることは、本当に幸せなこと・・・こころから、そう思えます。
・・・生かされていることに感謝感謝です。
(もちろん、ムサビ日記に関われたことも・・・デス。)

投稿者 カリメロ : 2010年03月25日 07:12

ペンギン様、こんばんは。
↑カリメロさんに同じく、泣けました。
子が親を思う気持ちと、親が子を思う気持ちは、
その立場によって違うと思いますが、
コペンギンさんの奇跡、素晴らしいです。


 >子供が生きていて、本人が好きなことが出来ていればいいなって。
  美大生の親御さんって、お子さんをそんな風に見守っている方が多 いのかも知れませんね。
生きて好きなことをやっている娘ですが、やはり生業は見つけてもらいたい・・といろいろ望んでしまうのは、元気だからですね。
「たよりがないのはよいたより」と思いたいです。


投稿者 yukihaha : 2010年03月25日 22:48

カリメロさん、こんにちは♪

ありがとうございます。
コペンギンの命がつながったのも、誰かに生かしてもらったような気がします。
親の子を思う気持ちと、その表現はいろいろだと思うのですが、
私はこの件で何かが吹っ切れたような気がします。

ホント、生かされていることを感謝して過ごさないといけないですよねぇ。

投稿者 ペンギン : 2010年03月26日 16:27

yukihahaさん、こんにちは♪

今だから笑って言える話です。
子供はとにかく生きていてもらいたいって思いました。

yukihahaさんのお嬢さんを気遣われる気持は、当然だと思います。
>「たよりがないのはよいたより」と思いたいです。
今はお嬢さんなりに、自分の進む道を探していらっしゃるのかな。
これからの未来がいっぱいあるって、いいですね。

投稿者 ペンギン : 2010年03月26日 16:39

これはほんとに奇跡としか言いようがないですね…!
ペンギンさん家族で、一冊本を書けそうだ。
自分の周りの人とか、普通に過ごしてるように見えても
それぞれドラマのような人生を送ってたりするのかもしれませんね。

私の場合は逆で、母親が病気でした。
こちらは奇跡は起こらず、闘病生活を10年位おくってました。
健康に過ごせるってことがどんだけ素晴らしいことか、
母親を見てて思い知らされました。
健康じゃないと、色んな事が出来ず、色々なものが犠牲になる。
これからも健康に生きていければ、それこそ丸儲けだなーと思います。

ペンギンさんも、健康第一で☆

投稿者 君と僕 : 2010年03月26日 20:20

気もと僕さん、おはようございます♪

コメント、ありがとうございます。
お母様の闘病生活は、ご本人だけでなくご家族もつらいことだったでしょう。
健康で生きているからこそ、人生にいろんな選択肢があるんですよね。

普段結構わがままなことも言っていますが、
生かされていることに感謝して、もっと謙虚にならないとなぁ・・・

投稿者 ペンギン : 2010年03月27日 07:57

コメントしてください




保存しますか?