南の島からお届けする、武蔵野美術大学通信生ブログ。2010年3月、芸術文化学科・文化支援コースを卒業しました。
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轟の滝
沖縄本島西海岸を北上する国道58号線。
名護の中心部に入る手前で、小さな看板を見つけました。
→轟の滝1km
ん? こんなの気が付かなかったよなぁ。
帰りのフェリーまでにちょっと余裕があるので行ってみるかと、
通り過ぎた車をUターンさせ、矢印の方向に向かうと・・・
小さな集落を抜けて、道は山の方に向かいます。
ここであってるのかなぁ?
アジアの田舎にありそうな風景を走ることちょうど1km。
道は行き止まりになり、
→轟の滝
車を降りて歩き出すと、
森林のマイナスイオンたっぷり。
と、ドドドドド〜 とすごい迫力の音。
梅雨の最後の大雨の上がった晴れ間だったので、
滝見物にはこれ以上ないという、絶好のコンディション。
そこで目にしたのは、想像以上に立派な滝と、
滝で遊ぶスクール水着の男の子たち。
小学校高学年と中学生ぐらいの子が、高い岩の上から滝壺に飛び込み、
高校生ぐらいの子が、下で見守っています。
下にいた子をつかまえて話を聞くと、
地元の少年はみんなここで遊ぶのだそう。
小さな時から滝で遊び、年が上がるごとに高いところから滝壺に飛び込む。
マンションの1室でオンラインゲームに興じるのではなく、
こんな風に育つ子供がまだ日本にもいたのねぇ。
と、妙に感心してしまったペンギンでした。
帰りに滝の説明の小さな看板を見たら、
落差約30m、滝壺の水深1,5m
ひぇ〜、水深1,5mにあの高さから飛び込んだら危ないじゃん、
しかも周囲は岩が透けている水深数十センチで、深く見えているところはわずかだったし。
滝を詠んだ和歌や琉歌も紹介されていました。
・和歌
轟の滝のみなもと尋ねれば
天の河原に続くあるらん (平敷屋朝敏)
・琉歌
夏もよそなしゆさ 浮世名に立ちゆる
数久田轟の 滝の麓 (比嘉賀烈)