2009年04月21日

『星の王子様の教科書』

音量子が小中高の時、国語の教科書は文学趣味に偏っていると文学者からも批判されていたけれど、今はどうなのだろうか。


通信教育課程のフランス語中級の教科書は『星の王子様』を題材にしていて、子供向けの童話としても語学の初学者から見ればとっつきやすいものではない。


語学の教師は文学部を出ているから文学を教えたいのはやまやまであろうけれど、語学は文学ではない。より実用的なテキストである方が語学の学習に適している、と思う。


では、国語はとなると語学の授業と言い切れないところがあって、日本固有の文化や歴史を伝えるという側面もあるだろうから、テキストの選択は難しいことと思う。
何年か前の新聞に、国語の教科書から漱石が消えるというような記事を読んだ記憶があるけれど、実際のところどうなっているのだろうか。現代日本文を作った人の文章を教えないというのもなあ。江戸っ子から見ると、漱石の作品は落語の影響もあるのか、はぎれのいい心地良いリズムになっている。


otoryoshi@gmail.com

Posted by phonon at 2009年04月21日 05:24
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