2009年02月23日

ロシア・アバンギャルド

題名に特に意味はない。ロシア・アバンギャルドという言葉はかっこいい。日本アバンギャルドと言ってみてもアメリカやフランスにアバンギャルドをくっ付けてみてもかっこよくないが、ロシア・アバンギャルドはかっこいい、なぜだ?


昨日は横浜美術館塾に出席した。R先生の話を1時間半ほど聞いてから、展示室へ関連する作品を見に行った。
美術館は既に閉館していて、館内には警備員もいない。学芸員のおねえさんが展示室の横のボックスから鍵を取り出して、扉のその位置に錠前があるのか。扉から入った横に小部屋があってそこで照明をつけたり消したりするのか... どうでもいいことだが。


ウラジミール・タトリンの、コーナーがどうしたこうしたかというオブジェを見た。1970年代に再制作されたもので、オリジナルはどうなったのか学芸員のおねえさんに聞いてみたけど、よく分からないとのこと。革命騒ぎで消滅してしまったのか。


日本人制作のオブジェも見た。石膏の手がコカコーラの瓶をにぎりしめて、それがキャンバスにボルトで固定されている。コーラは栓付きの本物で、作品は東京オリンピックの年に制作されたから、中身はどうなっていることやら、外から見ただけでは黒い液体で腐っているようには見えない。栓も錆びておらず大事に収蔵されていることが分かる。


深夜、コカコーラと石膏の手がキャンバスから外れてぼとりと落ちて粉々になるところを想像した。本当にそうなったら、学芸員のおねえさんは泣いてしまうだろうな。


otoryoshi@gmail.com

Posted by phonon at 2009年02月23日 22:01
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.musabi.com/blog/mt-tb-musabi.cgi/13709

コメント
コメントしてください




保存しますか?