2009年02月11日

0からものを創る

会社でmicroprocessorのドキュメントを見ているとき、ふと今まで技術者として歩んできた自分とこれからの自分を思って不思議な気がした。技術に関わり合っていたいからそのような道を歩いて来たものの、就職活動を始める時の選択がその後の自分の人生を支配してきたし、これからも支配し続けるわけだ。


美術が好きだといって、通信で何年か学んでも美術史家になれるわけでなし、社会に出る時の選択は非常に重要であると思う。


最近、若手のエンジニアと接していて、知識はあるがセンスのない人が多くなったと思う。僕らの頃は知識はあまりなかったが、多くのものはゼロから作り上げなければ製品にならなかった。そんなものが市場に出て行くと、後になってあらがたくさん見えてきて、そんなことを反省して次に生かして、などとやっていたから知らず知らずのうちにものづくりのセンスが磨かれて来たのであろうと思う。


今は、マイクロソフトだかオラクルだかシスコだか知らないが、勉強して知識をつけて試験を受けて資格を取って、ありものの製品を組み合わせてコンサルタントですと言ってきちんとお金になるから、センスも根性もないエンジニアが多くなった。


なんでもそうだと思うけど、自分で0から考えてものごとを作り上げるのは非常に重要なことだよね?


otoryoshi@gmail.com

Posted by phonon at 2009年02月11日 16:44
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