2008年11月05日
冒険
青春を山に賭けて 新装版 (文春文庫 う 1-6) | |
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植村直己の『極北に駆ける』を手に取ったのは、中学生だったか高校生だったか。
同じような顔つきをしていても、食べるものも生活環境も夫婦生活に関する考えも全く違うイヌイットの生活に入った著者の生活が、厳しいはずであるにしても明るく楽しく綴られている。
現代日本の稀代の冒険家はマッキンリーで消息を絶ってしまったけれど、その前年、僕は講演を聞くことができた。
著書を読んでいれば、朴訥とした語り口が本とそのままで、でも話すことは力が強かった。
植村直己の著書は文春文庫で購入して全部本棚にあるけれど、全集が出ないのは惜しい。だいたい、植村以上の冒険家は誰がいるのだ? ジョン万次郎か?河口慧海か?大谷光瑞か?出口王仁三郎か?
未踏の地を踏みしめるだけではなくて、地理・天候・生物を調査し、単独行で目的地までの道を踏破した植村の偉大さを話す人が少なくなって、なんとなくさびしくも思うのだ。
otoryoshi@gmail.com
Posted by phonon at 2008年11月05日 22:39
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