2008年06月19日

今回の旅、での会話


・JR奈良駅前のベンチで話しかけて来たひまそうなじいさん

「にーちゃん、わし腰を悪うしてな。病院行って来たとこなんや」
「あー、煙草忘れてしもうた。一本くれるか」
「今年は阪神やな」
「わし、若い頃プロ野球にいててん」
「わし、いくつにみえるか」
「そうやろ、若く見えるやろ。でも、もう70に手が届くねんで」

早く腰を直して元気になってください、と言って別れた。


・白川沿い、焼鳥屋の女将(何年か前まではきれいだったが、今はおばさん)

「今日も暑かったな」
「前の川に蛍がいるねんで」
「今頃かなあ、6月。蛍がいるのは」
「そんなにいーへん。一匹やったか、昨日見たのは」

昔の話になって、

「ここは昔は川沿いまで家が建ってて」
「強制疎開で道が出来たそうやけど」
「戦後、おじいさんが土地を買い増しなはって」

京都に来始めた12年前に親しくなっておけばよかった。


・縄手のスナック「B」の女の子(という話だけど絶対男と思う、いつから「B」はおかまバーになったのだ!?)

「嵯峨芸術大学出たんです」
「本当はもっといい大学行けた、と思うんですけど」
「面白かったんのは、どこかなァ。キャバクラのデザインをやってたんです」
「責任持たされて収入も良かったんですけど。店長会議に出ると皆んな怖くて、とくに怒られると。そんで、辞めてしまいました」

別の女の子の話になって、顔がてかてかしているからやつはごま油でも塗っているのかと言ったら、

「ちがいますよ、ラー油やと思います。あの人、辛いもん好きですもん」


(文中、奈良弁、京都弁があやしいのはご勘弁。当方、関東生まれの関東育ちなものゆえ)


otoryoshi@gmail.com

Posted by phonon at 2008年06月19日 23:18
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.musabi.com/blog/mt-tb-musabi.cgi/11307

コメント
コメントしてください




保存しますか?