2008年01月10日

卒業する、ということ

「大学に来たんなら、ちゃんと卒業証書を貰って卒業しろ」と言ったのは、大学生の頃、母校に講師として来ていた秋山仁先生だったか。つまり物事は最後までやり遂げなさいということで、秋山先生はまた「本は最後まで読め、そうしないと著者が何が言いたいのか分からないだろう」とも言った。これらの言葉には今までずいぶんと励まされた。


そう考えてみると、作家では「早大中退」とか、学者では「xx大学博士課程単位取得」とかいう肩書にもならない肩書を著書の略歴に載せたりしているけれど、あれは恥ずかしいね、ということになる。実際、世の中には自称「東大中退」とかがいたりするから、注意も必要だ。


秋山先生の言葉に話を戻すと、あれは励まされるだけではなく、案外人にプレッシャーも掛ける言葉で、とはいえ少々の苦労がなければ物事をやり遂げる喜びがないのも事実のようだ。


otoryoshi@gmail.com

Posted by phonon at 2008年01月10日 20:51
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