›2007年02月25日
1990年代
昨夜、テレビのチャンネルをぱらぱら変えていたら長野オリンピックのドキュメントをやっていたり、90年代の音楽クリップが流されていたりして、そんなのを見ていて自分は90年代をどのような気分で過ごしていたかということを考えた。
単純に10年前と考えてみると、四輪駆動や卜部君は思いっきり子供で、手羽さんやふかさんは思いっきり大人だったわけで、ムサビコムを読んでいる人はジェネレーション・ギャップを感じないのだろうかと思う。
10年前の今頃はアメリカの片田舎に赴任させられて、冷え込むときは-20度になる気候となれない雪道運転に悩まされていた。赴任中、ちょっと頑張りすぎたようで帰国後、体調を崩してしまった。がんばったのは仕事を終わらせないと日本に帰れなかったから。
このころWebが一般に使われるようになって、毎朝オフィスに着くとアサヒコムにアクセスしたり日本の友人にメールを書いたりして、ホームシックを癒すのだった。
アサヒコムでは連日に猿岩石の記事が載っていて、旅行の経路がどうしたとか書いてあったけれど、まず「猿岩石」が読めない。石なのだから物なのだろうか、それとも猿だから動物なのだろうか、それが旅行の経路がどうしたということと結びつかない。
赴任中はなれない英会話と猿岩石にずいぶんと悩まされた。
›2007年02月10日
シューカツ 4
古きよき時代は学生を採用するときに、「かわいかったから。」とか「好感を持てたから。」といった評価といえない評価がまかり通っていたようだけれど、今では「なぜAという学生を採用せず、Bを採用したのか?」がきちんと説明できなければならない。いわゆる説明責任が求められることになる。
とはいえ、小規模の事務所では個人の性格が組織に与える影響は少なくないから、いわゆる好感度というものが思いのほか重視されてしまうことがあるかもしれない。また受け入れ先の上司が直接面接する場合にも、相性というものが判断に影響を与えることは十分に考えられる。
でも、性格というものは人によって受ける印象が全く異なることがあるから、あまり気にしないほうが良いし、気にしてもはじまらないとも言える。
ムサビコムの就活ブログをざっと読んでみて、全てをチェックしたわけではないけれど、una-pinaさんのものが参考になると思う。シューカツを始めるところから内定式まで時系列で追える上、就職活動の実状と言うか現実をきちんと把握されているように思える。
ということで、僕のシューカツ話はこれでおしまい。
›2007年02月09日
シューカツ 3
会社の研修でNHKのドキュメンタリーを見せられて、その登場人物について論評させられたことがある。
面白いことに主人公の性格についての評価は皆で割れて、押しが強いとか、情熱的とか、粘り強いとか、そういったことについて正反対の評価を下す人が幾らもいた。つまり人の性格は、組織における人事評価の基準となりえないことが分かる。
僕が面接者に対して発する質問は以下の手順を踏む。
1. あなたの主な業績は何ですか?
2. その業績で注目すべきところはどこですか?
3. その業績を達成する上で何か困難はありましたか?
4. その困難を解決するためにあなたはどのようなことをしましたか?
この中でいちばん重要な設問はズバリ「4」で、その他は4の前提でしかありえない。
たしかにどのような業績を上げたかは重要ではあるけれど、その人の出身国や組織の規模によって業績はある程度規定されてしまうから、その人の資質を見抜くことはできない。
豊かな国のどこかのとんまが大きな会社にもぐりこんで、偶発的に大きな仕事をしてしまう、ということはあり得る。
人の資質を見抜くためにはどのような環境にいたかということではなく、ある環境においてどのような行動を取ったか、ということがより重要と思う。
›2007年02月08日
シューカツ 2
ムサビコムやオフ会で、就活の話を読んだり聞いたりしたけれど、傾向と対策についてはちょっと的が外れているのではないかと思ったので、僕自身が面接について重要と思うことを記してみます。
人事担当や面接官は一日にかなりの数の学生を面接します。
朝一番であれば頭もすっきりしていますし、あなたと同じように緊張もしていることでしょう。夕方であれば、疲れ切って頭がぼーっとしているに違いありません。顔には出さないでしょうが。
つまり何を言いたいかというと、面接官は常に頭がはっきりしているわけでもないし、気持ちが平静でいるわけでもありません。
あなたが自己アピールをし質問に受け答えをしたとして、それに対して面接官が同じような質問を繰り返したとします。そのときの面接官の気持ちは、
1. あなたの話に興味を持って何度も質問している。
2. あなたの言っていることが良く分からないので、いらいらしながら質問を繰り返している。
ふつうこの時は、1より2の可能性が圧倒的に高いと考えたほうが良い。
つまり、面接官には分かりやすい言葉で受け答えすべきです。相手が自分と同じ専門知識を持っているとは限りません。また、面接時間も限られています。
また、疲れて頭がぼーっとしている人に印象を与えるには、自分が本当に主張したいことや訴えたいことについて、殺し文句を用意しておくべきです。それが、アドリブでできると言うのであれば全く問題はないでしょう。
›2007年02月07日
シューカツ
ムサビコムで就活のブログを読んでいたら、そこまで考えをめぐらせていたのかといじらしくも思い、痛々しくも感じた。会社に入って何年か経って新卒の面接でもするようになったら「なーんだ。そんなことだったのか。」と思うのだろうけれど、今はそのとば口に立とうとしているのだから、人事担当や面接官の思惑をいろいろと考えてしまう気持ちは良く分かる。
教育機関や役所はどうか知らないけれど、会社であれば採用するか否かは、その学生が会社に利益をもたらすかどうかという判断にかかってくる。とは言え、新卒にすぐ利益を出してくれと言うのも酷なので、その学生の将来性を買うのか買わないのかという問題に行きつく。
営業職であれば将来大きな案件を受注できるかどうか、技術職であればすぐれた技術を生み出すことができるか否か、経営幹部候補であれば将来組織を正しい方向にリードできるかどうか、ということがポイントとなる。
容姿や服装で特定の人が記憶に残ることはあるけれど、僕自身は100%判断材料とはしない。他人はどう判断するのか知らないけれど。美人コンテストではないのだから、中身で勝負してもらいたいと思う。
でもよくしたもので、新卒の髪型服装はみな同じようなものだから、まず印象になんか残らないんだけれど。