2007年10月24日
音量子、庭を見る <金閣寺>
金閣寺は俗っぽい、の一言で片付けてしまう人が多い。なぜだろうか。観光客が多いからというのであれば、なぜ同じ人はゴッホやピカソを俗っぽいの一言でかたづけないのだろうか。ヨーロッパにあるピカソやゴッホの美術館には観光客がいっぱいいる。
言うまでもないことだけれど、金閣寺は1950年(昭和25)に修行僧の放火によって焼失、1955年(昭和30)に再建、金箔が貼られたのはいつだったか、もう十数年は経つだろうか。再建だろうが金ぴかだろうが美しいものは美しいと思う。
観光客の波にもまれながら受付を通り、ぞろぞろと歩いて行くと目の前に鏡湖池と中之島、金閣が現れる。思わずため息が出るけれど、後は何も考えずそぞろ歩けばいい。風景は刻々と変わる。廻遊式庭園の楽しさである。
修学旅行生がいっぱいいると思うけど、手持ち無沙汰なら記念撮影を手伝ってあげよう。いつかはその世代が日本の文化遺産を守って行くし、月日が経てばその子の世代が守って行くだろうと思う。
教科書に載り修学旅行で行き、美しさを大人たちに刷り込まれたという人がいるかも知れないけれど、それはピカソだってゴッホだって同じだと思う。
Posted by phonon at 2007年10月24日 06:08
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