2007年08月17日
運動会の行進曲は何だった?
小学校のとき、運動会の行進曲は『クワイ河マーチ』が定番で、リズムもいいしメロディーもいいし、口笛の入るところを小気味よく感じた。
中学校にすすんで『戦場に架ける橋』を観て、日本が悪者になる映画のテーマ音楽を晴れの運動会の行進曲にかけることもなかったのにと思ったけれど、ヒット映画のヒット曲だったから大した考えもなくそうしたのだろうと思う。
映画は、日本軍が建築をすすめていたタイ鉄道の架橋に、英軍将校の捕虜が自分なりの目的を見いだしてしまって協力し、開通の時にいたって爆薬が仕掛けられたことを発見して阻止しようとするが、戦闘の衝撃で倒れてしまったところが起爆装置で列車とともに橋は破壊されてしまう、二重の皮肉が込められた結末だった。
今夜、12チャンネルでこの反戦映画の傑作の最後の方を観たけれど、最後のシーンで背景に行進の足音と歓声がかぶっており、鷲が山の上を優々と飛ぶところで終わるところから、この映画に対する認識を変えなければならないなと思ったし、戦争映画というよりは、むなしい結末から人生を皮肉られているようにも思った。
Posted by phonon at 2007年08月17日 00:15
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