2007年08月02日
皇帝の新しい心
AI(人工知能)という言葉が人々の口の端に上らなくなったのは、あのペットロボットが発売されてからだろうか。抽象概念よりは、犬ロボットやアシモの方が直接的で印象的で分かりやすい。
大学を出て一番目に勤めた会社がAI研究で先頭を走っていて、ある程度商売もしていたし(少々インチキ臭かったけど)、そんなこともあってAIは少し思い入れのある言葉で、最近、ロジャー・ペンローズの『皇帝の新しい心 コンピューター・心・物理法則』(みすず書房)を本棚から出して読み始めて、そんなことも思い出した。
たぶんこの方面で有名な本は、ダグラス・ホフスタッターの『ゲーデル、エッシャー、バッハ ― あるいは不思議の環』(白揚社)で、理工系の人に限らず多くの読者に受け入れられたけど、僕としてはペンローズの本のほうがより科学的で論理的で示唆に富むように思う。
Posted by phonon at 2007年08月02日 22:27
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