2007年07月16日
カール・セーガン『COSMOS』
造形文化科目の物理学の教科書、『物理学はいかに創られたか 上・下』を読んだことをきっかけに、あらためて大学の物理の教科書を何冊か読み返してみた。かなりおおざっぱに言って、日本の教科書は知識を効率よく伝えようという主眼があって、欧米の教科書はそもそもの科学的な疑問を大切にする、ということが分かった。名著と言われるものほど、双方ともにその傾向が強い。
美大の通信制に籍を置いて思わず物理を復習することになったけど、つらつら考えるに日本の教科書のように効率一辺倒では、もともと科学に興味がある学生ならともかく、そうでない学生に成果をあげさせるのは難しい。高校の教科書もこのような状況なのだろうか。であれば、科学を敬遠して、デザインとか建築とかそういった方向に進んでしまうだろうなあ。
そんなことをしている間に懐かしいDVDを見つけて注文した。1980年代初頭、科学教養番組としてはめずらしく世界的にヒットした番組で、これを見て科学の道に進んだ学生は世界中にいる。英語版しかないのが残念で、無味乾燥な教科書を読むよりこの番組を見る方が高校生のためによっぽどなる。
Cosmos Collector's Edition (7pc) (Coll Box) | |
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Posted by phonon at 2007年07月16日 19:24
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