2007年06月25日
『What is Art?』
英語I・IIの教科書、Rosemary Davidsonの『What is Art?』(Oxford University Press)は良い本と思う。もともとは中学生か高校生向けの美術読本だろうか。むずかしい理屈から入らずに、そもそも物はどう見えるのかとか、人々の生活における美術への関わり方とか、画家はどうやって絵を描くのかとか、芸術家はどうやって生活しているのかとか、高尚にもならず卑近にもならず楽しい解説書となっている。
高校生の頃、芸大出の美術教師の言葉が記憶に残っていて「ダヴィンチの絵画も、大江健三郎の小説も、なんとかの舞台も、すべて芸術は構成である。」そんなこ難しいことを言うから、美術が好きになれないのだ。
中学生か高校生の頃、この本に出会っていれば自分の志向も変わったろうと思う。僕が美術に興味を持ったのは、30歳を過ぎてからだった。
Posted by phonon at 2007年06月25日 05:40
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