2007年05月12日

仮定と証明

夜、水割りを飲みながら小西甚一『国文法ちかみち』(洛陽社)を読んでいた。本に出てくる四段活用とか上二段活用とか形容動詞とか、そう言えばそんなことも習ったなあ、と思い出しながら読んだ。


中学に入って古典文法という授業があって、頭のでかい禿げた教師が活用表を黒板に書いた時は度肝をぬかれた。なんて味気のない下らないことをするのだろうと思った。その教師がメロンというあだ名だったということまで思い出した。


同じように驚いたのが数学の授業で、教師が幾何の問題について、機械的に仮定と証明を繰り返す。なんてつまらない科目なんだろうと思った。
大学を出たばかりの新任教師で(その後、僕の大学の先輩なってしまった)、経験が浅いということもあるだろうけれど、その影響で数学が好きになるまでずいぶんと時間がかかってしまったし、科学の問題で(人文科学もそうだろうと思うけれど)優れた仮定を提出することは、先見性と深い洞察が必要と分かるのはさらに後のことになってしまった。

Posted by phonon at 2007年05月12日 23:54
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