2007年05月04日
網野 『日本社会の歴史 (上)(中)(下)』
さあてと、学習の区切りもついたことだしハワイにでも行くか(うそ)。
連休の後半は、10年ぶりに網野善彦『日本社会の歴史』(岩波新書)を読み返してみた。出版当時、日本海を大陸と列島で囲まれた大きな湖と見なし、沿岸諸国を「環日本海諸国」と捉えること、また日本や日本人が問題になるのは国号が定まった7世紀末以降と考えることは、学校で普通に社会科や歴史を勉強したものにとっては衝撃的だった。
その後、網野監修の講談社『日本の歴史』(全26巻)が出版され、また10年の歳月も流れたから、そういった考え方は今では一般的になっているのだろうか。
僕自身は仏教美術に興味があるから、上巻にある、聖武が政策の失敗から仏教に頼るようになり、鎮護国家の宗教としての地位を確立して行くくだりは、あらためて興味を持って読んだ。
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Posted by phonon at 2007年05月04日 20:01
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