2007年03月08日
なぜ作品をつくるのですか?
取引先のテレビ局の人と話をしていたら、昨夜の番組の視聴率はこれこれで、他局の番組の視聴率は予想より良かったとか悪かったとかそんな話ばかりをするから、「局の方はいつも視聴率を気にしているんですね」と言うと、その人は「そりゃそうですよ。音量子さんの会社で言えば売り上げのようなものですから」と言われて虚をつかれた。
言われてみれば当たり前の話で、高視聴率番組の担当者は普通の会社で言えばトップセールスのようなものだろうか。そのテレビ局で最高視聴率を取っている番組のディレクターは肩で風を切って局内を歩いている(実際、廊下で跳ね飛ばされそうになった)。
とは言うものの、とある制作会社のベテランカメラマンさんと酒を飲みながら話をしていたら、「ぶっちゃけ、視聴者のことは何も考えていないんですよ。頭にあるのはライバル番組のカメラマンのことだけ」。番組作りは、金銭欲とか制作欲とかで単純に割り切れないことは分かる。
先日、局の打ち上げに同席させてもらった。安い居酒屋を借り切って制作会社の人もたくさんいて、肩肘の張らない楽しい会だった。
局の人と同じテーブルにいたから、制作会社の新人のひとたちが頻りに挨拶に来た。皆はたちそこそこで、どんなものを作りたくてこの業界に入ったのだろうかと思ったし、またこのうちの何人が激務に耐えて頭角を現すのだろうかとも思った。
Posted by phonon at 2007年03月08日 21:42
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