2007年02月09日
シューカツ 3
会社の研修でNHKのドキュメンタリーを見せられて、その登場人物について論評させられたことがある。
面白いことに主人公の性格についての評価は皆で割れて、押しが強いとか、情熱的とか、粘り強いとか、そういったことについて正反対の評価を下す人が幾らもいた。つまり人の性格は、組織における人事評価の基準となりえないことが分かる。
僕が面接者に対して発する質問は以下の手順を踏む。
1. あなたの主な業績は何ですか?
2. その業績で注目すべきところはどこですか?
3. その業績を達成する上で何か困難はありましたか?
4. その困難を解決するためにあなたはどのようなことをしましたか?
この中でいちばん重要な設問はズバリ「4」で、その他は4の前提でしかありえない。
たしかにどのような業績を上げたかは重要ではあるけれど、その人の出身国や組織の規模によって業績はある程度規定されてしまうから、その人の資質を見抜くことはできない。
豊かな国のどこかのとんまが大きな会社にもぐりこんで、偶発的に大きな仕事をしてしまう、ということはあり得る。
人の資質を見抜くためにはどのような環境にいたかということではなく、ある環境においてどのような行動を取ったか、ということがより重要と思う。
Posted by phonon at 2007年02月09日 21:26
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