2006年07月02日

秋山 仁

手羽さんのブログを見ていたら、数学者の秋山仁がムサビで講演をするということで、意外に思ったし懐かしくも思った。
僕が大学生の頃、通っていた大学に秋山仁が講師として「組み合わせ理論」という数学の一分野を教えに来ていて、著名な学者と聞いていたし、そのころ既にマスコミに登場していた。僕は物理学科の生徒だったけれど、秋山仁の数学科の授業に潜り込んで何度か講義を聴いた。


秋山仁はその頃バイクに凝っていたようで、リュックにヘルメットを小脇に抱えて教室に入って来た。数学者には見えないラフな姿で、長髪にバンダナ、ヒゲを生やした風貌は現在と変わらなかった。
数学の話以外で記憶に残っているもので、


成績は申告制: 「答案用紙の右上に成績申告欄を設けておくから、各自成績を申告するように。おれは優しいから落とすことはしない。ただ、Cだと思うのにAと申告しても単位はやらない。せいぜいBとしておくように」

本を読むことについて: 「本は最後まで読め。最後まで読まなければ著者が何を言いたいのか、またその本の本当の価値は分からない」


いろいろな意味で、日本の普通の数学者の枠に納まらない人だ。

Posted by phonon at 2006年07月02日 11:01
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