2006年05月15日
『若き数学者のアメリカ』
数学者藤原正彦の『国家の品格』という本が話題になっていて、会社の本屋でぱらぱらと見てみたけれど、50代以上のおじさんが好んで読みたがるような本で興味が持てなかった。
とはいうものの藤原正彦の本は好きで、『数学者の言葉では』や『若き数学者のアメリカ』は何度も読み返したけれど、現在も読み継がれているのだろうか。
『若き数学者のアメリカ』は若き藤原の留学記で、ラスベガスではカジノに繰り出す前に慎重に確率計算をするものの、実際に賭け出すと熱くなったり、学生の人種構成に興味を持ってひそかにリサーチしたり、学生に混じってストリークをしたりと面白い読み物になっている。
数学者の奇人変人ぶりについても書かれてあったと思うけれど、実際に理工系の大学に入ってみると、数学者の人格性格の偏向のしかたはそれ以上だった。
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Posted by phonon at 2006年05月15日 05:45
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Tracked on 2006年06月11日 00:32
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Tracked on 2006年07月11日 22:59
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