›2005年09月28日

音量子さん、おすすめがあります!

Amazonのおすすめのページを時々見る。本のおすすめページには、「続日本紀 上・下」が長い間1位と2位にランクされていた。これは以前、「日本書紀」を買ったからだと思うのだが、その後さまざまなジャンルの本をずいぶんな冊数買ったけれど、この本の1位と2位のランクは不動だった。Amazonはどうしても僕に「続日本紀 上・下」を読ませたかったようだ。


今、おすすめページのランキングを見ると、1位から14位まで東洋史の本で占められていて、15位にはなぜか塩野七生のローマ人のなんとかという本が入っていた。
東洋史の本が入っているのは、講談社の「中国の歴史」シリーズを買ったからだと思う。ただ美術関係の本もずいぶんと買っているのに、Amazonはそのことを一切無視している。

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›2005年09月27日

浮世絵

ネットで調べた限りでは、18世紀のものはマーケットにあまり出ておらず値段も高い。19世紀のもの、たとえば江戸後期の広重は市場に数が出ていて、サラリーマンにも手が届きそうな値段だった。
やはり、時代を遡るにつれて入手は難しくなるようだ。


春画がコレクションの一ジャンルを形成していて、値段もそれほど高くないことも分かった。でも、部屋に飾れないしなあ。


とりあえず、時間を見つけて画廊を回ってみよう。いろいろ絵を見るのは面白いし、勉強にもなるだろう。

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›2005年09月26日

美術鑑定

この三連休は、日本美術史の課題をやり、土門拳の写真集を見、国勢調査票を書いた。有意義だった。


日本美術史のレポートを書いていて、鈴木春信の浮世絵が欲しくなった。調べてみると、版画とはいえ結構な値段だった。
このようなものを買うには、まず目を肥やさなければならないだろう。ムサビで美術品鑑定講座を開いてくれると面白いと思う。

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›2005年09月25日

横浜徘徊 2

先日、車にコーティングをしてもらうため、日ノ出町の修理工場に行った。場所はバス停の前とホームページに書いてあったが、店がなかなか見つからない。
なぜか大通り沿いには、警官がそこここに立っている。VIPでも通るのだろうか。


店が見つからないので、通り沿いに立っている警官に聞いてみると、僕じゃ分からないから、そこの路地の奥の交番のようなところに行ってください、と言った。交番のようなところ、というのも変な言い方だな。
路地に入って理由が分かった。そこは特飲街なのだった。


----- 良い子は、「特飲街」でGoogle検索をしてはいけません -----


横浜市長が先頭に立って、特飲街を廃止しようとしていることは、神奈川新聞を読んで知っていた。路地を歩くと、もうほとんどの店が営業をしていないようであった。
路地の奥の交番に行ってみると暇そうな警官が一人いて、修理工場の場所を聞くと、交番のようなところから出て来て丁寧に道順を教えてくれた。

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›2005年09月24日

横浜徘徊

横浜に移って2年くらいは観光客気分で、みなとみらいに行ったり中華街に行ったりした。
根岸線沿線に住んでいるので、大船まで出て横須賀線に乗れば、北鎌倉は一駅、鎌倉は二駅でつく。三浦海岸へ海水浴に行く時も、車で一時間程で着く。


観光地にも飽きてきたころ書店で見つけたのが、堀内ぶりる「横浜徘徊」東洋出版。帯に「あなたの知らないディープな横浜へ御案内します。」とある。内容は、山手の尾根道を行く11系統市バス、色街の面影を残す真金町、一年半で運転休止してしまった横浜ドリームランドのモノレールの橋脚、などなど。


表紙にある横浜橋市場の看板、立ち飲み「幸ちゃんカドヤ」の写真が、横浜のどろくさい一面を見せる。

横浜徘徊
4809673340堀内 ぶりる

東洋出版 2000-04
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おすすめ平均 star
starレアな横浜散歩もの

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›2005年09月23日

真夏の京都で 2

京都に行くと、縄手のBという店でいつも飲む。7階にあって、鴨川を見下ろすことができる。夏に行くといつも気になるのは対岸に見える川床で、一度行ってみたいと思っていた。


川床は、鴨川の西岸から板で張り出した舞台を作り、夏季限定で料理やお酒を供するというもの。調べてみると、そんなにお高いというわけでもなさそうだ。


店のママにどこがいいかと聞いてみたら、川床は涼しそうに見えるが、夜になっても湿った熱い風が吹き抜けて、そんなに快い場所ではないとのことだった。


その時はそれであきらめたけれど、懲りるような思いをしても良いから、やっぱり一度は行ってみたい。

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›2005年09月22日

真夏の京都で

来週に京都に行く予定なので、ネットで天候を調べてみると9月も末というのに30度近い気温が続くようだ。


以前、8月の京都に行って大変な暑さに驚いた。雑貨屋さんの店先に、わらじが吊り下げられているのを見て涼しそうに思い、履いていたズック靴を捨ててわらじに履き替えた。


わらじのまま鮨屋にも行ったし、バーにも入った。


困ったのが、醍醐寺に行ったときで、上伽藍に行くには結構な山道を登らなければならない。石がごろごろして歩いていて痛いのだが、素足でがっちりと地面をつかむ感じで歩きやすいといえば歩きやすい。ただ、わらじの鼻緒が切れたら終わりと思った。こんな山道は裸足では下りることができない。時代劇で鼻緒をすげるシーンを良く見ておくべきと思った。


ひやひやしながら1時間の山道をおりたが、わらじは無事だった。そのまま新幹線にも乗り、東京に帰った。

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›2005年09月21日

ザ・バー

JR東海のホームページを見ていたら、「奈良へ」というページがあって、そこのコピーが「いま、奈良にいます。」だった。CMをやっていないので、あまり有名ではない。


旅行中はホテルでは寝るだけなので、通常は安いホテルに泊まる。しかし去年奈良に行ったときには、大して遊ぶところもないだろうから、夜はホテルでゆっくりしようと思い、奈良ホテルに泊まった。


夜早いうちに、新薬師寺近くのそば屋でビールを飲みながら棒寿司をつつき、ホテルに帰ってバーで飲んだ。名称がバーに定冠詞のtheを付けただけのものである。
雰囲気は良く、少々のわがままも快く聞いてくれた。ウィスキーを飲みながら、今日歩き回った場所を思い出し、陶然となるのだ。

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›2005年09月20日

造形学概論

造形学概論のレポートをこの連休で書き上げた。3月に教科書が届いて、初めに手に取ったのがこの科目の教科書なんだけれど、結局こんなに時間がかかってしまった。


美術史成立の過程を踏まえて「作品」とは何か述べよ、というものなんだけれど、美術史を勉強すればするほど作品とは何か分からなくなってくる。
作品とは何か自分なりの考えはあるのだけれど、それを直接的に述べたとしても、今度は美術史成立の過程からは遠のいてしまう。


かなり苦労したのだけれど、力で捩じ伏せてしまったという感じ。週の後半の連休では、日本美術史の課題に取り組もう。

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›2005年09月19日

京都へ行こう

来週京都へ行く予定なのでJR東海のホームページを見ていると、長年やっているキャンペーンのキャッチフレーズが「そうだ、京都へ行こう」ではなくて、「そうだ 京都、行こう」となっているのに気がついた。

今の特集は「初秋の大原に出かけよう!」となっている。ページを見ると、焼失した寂光院が再建されたようだ。以前行った時は拝観停止だったので、今回行ってみよう。


「そうだ 京都、行こう」のホームページ
http://kyoto.jr-central.co.jp/

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›2005年09月18日

哲学者について

物理学者R.P.ファインマンの著書「ご冗談でしょう、ファインマンさん」に、哲学者をおちょくる一節がある。
ファインマンはユダヤ系の家庭に育ったが、赴任先のコーネル大学で人文系の学者たちが反ユダヤ的言説を弄することから話は始まって、ファインマンは哲学者をさんざんからかった後、結局「哲学者なんて者はへなちょこで...」ということになり、取って返す刀で今度は数学者をおちょくり始める...


科学を学んだ者からすると、実験と検証を伴わない哲学はなんとなく胡散臭い。


同じような意味から、中学高校時代にさんざん悩まされた小林秀雄の著作も胡散臭い。最近は小林の本は流行らないようで、忘れられ始めている状況を見て、ざまみろと思う。


ちょっと心配になって「ご冗談でしょう、ファインマンさん」を読み返したが、哲学者をおちょっくている一節が見つからない。造形学の課題でカントやヘーゲルに悩まされている自分が、頭の中で勝手に作ってしまったのだろうか。

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉
4006030053リチャード P. ファインマン Richard P. Feynman 大貫 昌子

岩波書店 2000-01
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star面白いだけの読み物ではない、でもやっぱり面白い
star中学に入学したら贈りたい一冊
star英語の勉強にもなる本

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›2005年09月17日

鮨屋 2

最近横浜にできた、関西の名店というところに入った。つけ台にはおなじみのガラスケースはない。ネタは常温で出した方がおいしんですよ、ということを主張したいのだろうと思う。


とりあえず赤身の握りを頼んだ。出てくると、もう見事な本マグロの赤身で生涯二度とお目にかかれないのではないかと思った(大ゲサ)。口に含むと、シャリががっちりと固まっていて、全くうまくない...


シャリはふわっと握ってあって、口に含むとシャリがとけていく感じにならないと旨くない。いいネタもいい米も台無しになってしまうと思う。


勘定を払うときに、レジの横にさんまの棒寿しが並んでいるのに気づいた。関西の寿司屋では、棒寿しをつつきながらビールを飲むのがいいんだよなあ。

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›2005年09月16日

鮨屋

横浜に引っ越してうれしかったのは、安くてうまい鮨屋があまり苦労せずに見つけられることで、最初に通ったのは野毛のMだった。安くて旨いだけあっていつも混んでいて、夜の6時台であれば席があるのだが7時を過ぎるともうだめで、虚しく家に帰ることが再三あった。


ある日8時過ぎなのに席が空いていて、運良く店に入ることができた。9時近くなると今まで騒いでいたサラリーマンやOLが次々と席を立ち、9時を過ぎると僕だけになった。そうか、今度来るときは9時過ぎにしよう。


一人でビールを飲み、つまみをつついていると、角刈りでガタイの良い人が入ってきた。そのすぐ後に、初老の男とけばけばしい女の人が入ってきた。初老の男は貧相だったが、顔の映りそうなスーツを着ていた。
角刈りの男は携帯電話で、今○×さんも来ているからみんな来いよ、とあちこちに連絡をはじめた。


10分もすると次々と店に人が入ってくるのだが、みな入り口のところで少し腰をかがめる。時代劇で見る清水の次郎長の「おひかえなすって。」の腕を前に出さないバージョン、と考えていただければよいと思う。あっという間に、店の中の堅気は僕一人となった。


帰りのタクシーの中で先ほどの話を面白おかしく話すと、運転手さんは「何でそんな連中、店に入れるんですかねえ...」。Mにはその後二、三度行ったが、そのうち足が遠のいた。

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›2005年09月15日

寺門興隆

朝日一面の最下段に、ニッチな業界誌の広告が並ぶことがある。目次を見ていると自分の知らない世界だから、想像力が刺激されて面白い。


その中で一番注目しているのは、月刊「寺門興隆」興山舎。目次をちょっと拾ってみると、

[徹底取材]
・高岡産と京都産 外置き香炉の選び方
[好評連載]
つっぱり和尚の骨山日記…高橋芳照(高野山真言宗住職)
そもさん! 玄侑和尚の説教部屋「お寺に賽銭箱を置くべきか」 …玄侑宗久 (芥川賞作家・臨済宗僧侶)
なんたって寺族の言い分「寺に生まれ寺に嫁いだのにお経が読めない」 …鏡島眞理子(曹洞宗寺族)
[法話特集] 別冊付録
お説教のタネ本『世界の統計』(総務省統計研修所編集 国立印刷局)


一度手にとってみたい思うのだが、大手書店に立ち寄ったときに限って探してみるのを忘れてしまうのだなあ。


興山舎ホームページ
http://www.kohzansha.com/

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›2005年09月14日

決定的瞬間

写真家のアンリ・カルティエ=ブレッソンが「決定的瞬間」という言葉を使ったのは、どういう状況で何を意図しようとしていたのかとふと思った。


アンリ・カルティエ=ブレッソンはフランス人だから最初はフランス語で言ったのだけれど、この言葉が人口に膾炙するきっかけとなったのは、はじめフランスで出版した写真集"Images a la sauvette"の英語版のタイトル"The Decisive Moment"から来ていることが、Wikipediaで調べてみて分かった。


"decisive moment"は17世紀フランスの宗教者の言葉を借りてきたもので、アンリ・カルティエ=ブレッソンはそれを自分の写真スタイルとした。


"decisive"という語を英英辞典で調べてみると、「特定の結果を確実に引き起こす事象」につけられる形容詞ということが分かったが、そうするとわれわれが日常使っている「決定的瞬間」という語の意味とはちょっとずれてしまうと思った。
さらにWikipediaを見てみると、アンリ・カルティエ=ブレッソンのインタビューの一節が載っていて、そこには"Oop! The Moment! Once you miss it, it is gone forever."とあった。そうすると日本語の「決定的瞬間」というニュアンスにぴったりと合う。

Henri Cartier-Bresson, the Man, the Image and the World: A Retrospective
0500542678Philippe Arbaizar Jean Clair Claude Cookman

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›2005年09月13日

全東洋街道

学生のころ中国に行ったときに、街角でカメラをパチパチやっている日本の大学生は、大なり小なり藤原新也の「全東洋街道」に影響されていた。肉屋の豚の頭、屋台の毒々しい色をした菓子、曇り空の暗い港にレンズを向けていた。


全東洋街道が「PLAYBOY」連載中から評判を取った後、藤原新也は「FOCUS」で新しい写真シリーズを始めた。後に「東京漂流」にまとまられたもので、第1回は一柳展也の金属バット両親殺害事件を取り上げた。塀越しに事件現場である家を真正面から撮った写真だったと記憶する。


今「全東洋街道」を見ても、テーマの直截さ色彩の激しさはそんなに古くなっていないように思う。カメラは、ぼろっちい小さいものを使ったという噂を聞いたことがあるが、本当だろうか。

4087505634全東洋街道 上 (1)
藤原 新也

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›2005年09月12日

選挙速報

昨夜のテレビは選挙速報一色で、こうなるのが分かっているんだからDVDでも借りておけば良かったと思ったものの、後の祭り。


写真をあらためて始めようと思っているので、以前買った本を読み返す。日本の写真の本は、カメラに偏っているかゲージツに偏っているかのどちらかなので、僕のような素人には参考にならない。


Barbara LondonとJohn Uptonの「Photography」が良い本と思う。基本的なカメラの機構から、撮影のテクニック、良い写真をとるためのアイデアを分かりやすく解説している。図が適切にはいっているので、 きちんと英語を読まなくても理解できる。半分英語の勉強にと思って購入した本。

Photography
0131896091Barbara London John Upton James Stone

おすすめ平均
stars写真に対する立派なBible..

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›2005年09月11日

参考書など

課題は教科書だけを読んだだけで書けるものはなく、参考書にあたっていろいろ調べなければならない。
武蔵野美術大学の図書館は充実しているのだけれど、横浜から鷹の台まで本を借りに行くのでは時間がかかりすぎる。よく利用するのは横浜中央図書館で、必要とするものはだいたい揃っている。


それでもない時はAmazonで探すことになるが、ブラウズしているうちに必要のないものまで買ってしまう。1-Clickでレジまで持って行けるのが良くないのだと思う。


そういったもののなかで最近購入したのは、「和英対照日本美術用語辞典 普及版」東京美術。外国人に日本美術について、英語で説明しなければならない状況はまず考えられないのだけど、なんとなくクリックしてしまった。
例えば「巻物」は、"horizontal scroll"となっている。これだけでは外国人にはわけがわからないだろうが、その下の英文の説明を読んでみると、短く的確な説明になっていると思う。
時間ができたら、もう少しきちんと読んでみよう。

480870658X和英対照日本美術用語辞典
和英対照日本美術用語辞典編集委員会

東京美術 1998-12
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›2005年09月10日

MOA美術館

今日は、熱海のMOA美術館に行った。尾形光琳の紅白梅図屏風を所蔵していることで著名な所である。
熱海駅のガードをくぐって、急な坂道を上る。道は狭く、車が2台やっとのことですれ違うことができるくらいなので、運転には気を遣う。

「浮世絵版画の名作」展が今回の目当てなのだが、常設展も一通り見た。モネの睡蓮あり、レンブラントの自画像があり、仁清の壷があり仏像があり、ガンダーラ美術やヘレニズム文化、黄金の茶室まであった。

見る方としては焦点がぼやけてしまうのだけれど、展示品は創立者岡田茂吉翁の趣味を素直に反映しているのだろう。

ミュージアムショップに立ち寄った。高い図録もあったが、買ったのはMOA美術館編集「浮世絵の栞」420円。浮世絵の発生から発展、様式がコンパクトにまとめられている。図版もきれいだ。日本美術史の課題の参考にしようと思う。

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›2005年09月09日

Kさんのこと

世の中がミレーニアムなどとさわいでいた年に、企画のBとクリエーター向けサイトというものをつくった。Bがビジネスモデル(死語?)を考え、僕が技術全般の責任を持つことになった。
困ったのが、Bも僕も美的創造力に全く欠けているということで、そこで当時売れっ子だったクリエーターのKさんを引っ張ってきた。KさんにはWebデザインやユーザインターフェイスを考えてもらうことにした。


プロトタイプのプレゼンは青山であった。プレゼンルームにはデザイン事務所のお歴々も集まっていて、そのなかでKさんのプロトタイプの説明が行なわれた。
考えていたことが形になっているのを見て、僕は素直に感激していたが、Bはさすがに企画の人間でいろいろ注文を付け始めた。「そのデザインのテイストは...」などという言い方もした。
そうか、こういう時には「テイスト」という言葉を使えばよいのだな。
Bは細かいところまで指示を行い、急ぐようKさんに依頼した。僕自身は何も言わないのもばつが悪いと思い、usabilityについてちょっとだけ意見を付け加えた。


Bが電話で中座しているときに、疲れた顔をしたKさんは僕に近寄って来て「音量子さん、この3日間寝てないんすよ...」と小声で言うので、僕はさらに小声で、「すまん、もう3日間寝ないでくれ」。ずいぶんとひどいことを言ったものだが、僕らも必死だったのだ。


その後、仕事が基礎的な技術開発に移り、クリエーターやデザイナーという人とも疎遠となったが、Kさんからは時々連絡があった。ムサビに進学するときも、Kさんからアドバイスを貰った。

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›2005年09月08日

ミュゼオロジーI

講義を受け美術館を見学しワークショップをやって最終日に発表を行なうのだけれど、誰が発表を行なうか、揉めることになる。
あがって赤恥をかくことを考えると発表をしないのに越したことはないのだけれど、「音量子さんは、こういうこと慣れていらっしゃるから...」という良くわからない理由で発表役を押し付けられてしまった。


一人では負担が重いので、導入・序論は僕、本論、結論はそれぞれOLの方ひとりづつに担当してもらうことになった。受講者は百数十名くらいいて、仕事の話ならまだしも、それだけ大人数の前で美術の話をするのはちょっと困ったことになったと思った。


大分緊張したけれども、とりあえず導入・序論を気合で乗り切る。隣のOLの人にマイクを渡すと、すらすらと話し始めたが、最初がうまくいったからといって油断は禁物だ。話しているうちに緊張が高まって来ることがある。彼女はまさにそのタイプのようで、隣の僕に緊張感がびりびりと伝わってくる。僕は既にひと仕事おえてしまっているので全く余裕だ。
発表が終わり、質疑応答があるのだが、これは定年された男性の方にお願いした。マイクを硬く握り締めて、本人はよどみなく受け答えしているつもりなのだろうけれど、目の焦点が全く合っていない...


今になって考えてみて、僕らが発表をするべきでなかったと思う。サラリーマンであれば、プレゼンを行なうことは日常業務だけれど、主婦や学生はそういった機会は普段ないわけで、かれらもいずれは自分で卒業研究のプレゼンを準備し、プレゼンを行い、一人で質疑応答を行なわなければならない。
大事なプレゼン練習の機会を奪ってしまったのではないかと思うのである。

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›2005年09月07日

日本民藝館

優れた日用品を集めた美術館が駒場あって、「ミュゼオロジーI」の春スクーリングで見学に行った。庶民が生活で使っている雑器に美を見出そうとする趣旨で、千利休の「見立て」の近代版と考えればよいのだろうか。

創立したのは思想家の柳宗悦(やなぎ むねよし、1889ー1961)で、「民衆的工芸」のなかに「用の美」、自由で健康的な美を見出そうという主張なのだが、僕自身はきちんと理解できていない。

とはいうものの、展示品をみれば素直に美しいと思えるし、展示の仕方も簡素で暖かみがある。建物は、木造瓦葺で重厚な造りだ。ミュージアムショップも充実している。

また訪れてみたい美術館である。

日本民藝館のホームページ
http://www.mingeikan.or.jp/

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›2005年09月06日

新学期

新学期が始まり、鷹の台のキャンパスは再び活気を取り戻したのではないでしょうか。

僕が通った大学は都心のごちゃごちゃとしたところにあって土地が狭いため、大人数の学生を収容するには高層化するしかなく、キャンパスは自然とは無縁で味気ない所でした。だから緑多いキャンパスには憧れていて、スクーリングで鷹の台に行くときは前日からわくわくしていました。

といっても都心での学生生活が面白くなかったわけではなく、立地から至極便利で、歩いて5分以内にJRの駅、地下鉄の駅、銀行、蕎麦屋中華料理屋ウェンディーズ、居酒屋、パチンコ屋、雀荘、映画館(通常館とポルノ館)、ディスコ、風俗店(行ったことないけど)、喫茶店にビリヤード場... こうなると勉強している場合でなくなってくるのだけれど、頭の片隅には学者になる夢がちらちらとあって、バイトのない日は図書館に籠って一日中偏微分方程式を解いていました。

研究室の仲間は、1/3が教職につき、1/3が大学院進学、残りが企業に就職したけれど、みな元気でやっているだろうか。

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›2005年09月05日

学科・コース別在籍者数

武蔵美通信が届いた。ぱらぱらめくって見ると冊子の最後の方に、「通信教育課程在籍者数(学科・コース別)一覧」というのがあった。

油絵学科絵画コースが圧倒的に多く、807名。油絵の安定した人気の高さを現していると思う。次が、デザイン情報学科コミュニケーションデザインコースで450名。グラッフィックデザイン、メディア研究、コミュニケーション研究の人気の高さは、単なる今日的現象ではなくなり、世の中に根付きつつあるものと考える。こういったものの技術開発を仕事としているので、優秀な人材が育っていくことを望む。

これが二大勢力で、自民党と民主党といったところだろうか。

逆に少ない方を見てみると、下から二番目が油絵学科版画コースで119名。版画コースの人から聞いたところによると、スクーリングでは教師と一対一の時があるとのこと。濃い(濃すぎる?)指導が受けられるだろう。
勢力は社民党並み。

一番少ないのが、我が芸術文化学科造形研究コースで96名。3年のスクーリングは文化支援コースと一緒なので人数は多いが、4年になるとコース単独となるので人数がぐっと絞られる模様。
勢力は国民新党か新党日本程度。

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›2005年09月04日

実物を見ること

東京都美術館「古代エジプト展」を見に行った。週末のため、ずいぶんと混んでいた。
こういう時は学生証を忘れずに持って行く。学割がきくのがうれしい。

西洋美術史Iのレポートでエジプト美術を取り上げるつもりでいたから、前から行こうと思っていたけれど時間が取れずにいた。科目試験の日程もありレポートを遅らせるわけにも行かないので、結局提出後に展覧会を見ることになった。

レポートのテーマに取り上げるものは、なるべく直接見てから書きたいけれども、都合良く展覧会があるわけでもなく、また時間的経済的にも難しい。

とはいうものの、日本美術史のレポートのために、来週末はMOA美術館「浮世絵版画の名作」展を見に行く予定。

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›2005年09月03日

秋期入学

昨夜は荻窪へ行き、最初に勤めた会社の同期であるFさんと飲みました。今春、急に会社をやめてペルーに行き、アンデスで高山病を堪能したことは人づてに聞いていました。

知り合ったのは会社の内定式で、大学時代から一緒に飲んでいたから長い付き合いになる。まだ学生のときに、京王線沿線の駅前で内定した仲間と飲んでいると、隣のテーブルに日大の空手部がいて、盛り上がるにつれていつの間にか一緒に飲んでいた。楽しく飲んでいたのだけれど、同期のFさんは、僕が日大空手部と喧嘩をしたと誤って記憶している。Fさんはずいぶんと酔っていたからか、あるいは後年いろいろ迷惑をかけたからその時の記憶が歪んでしまったのか。

暑い中、転職先を探していると思っていたら、今日はゴルフだったとのこと。当分、職を探す気はなさそう。優雅だなあ。

ぶらぶらしているなら、ムサビに来て勉強することを勧めておきました。秋期入学制度があるし。

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›2005年09月02日

制作について

夏スクーリングは暑かったですねー。屋外で制作をされていた方は大変だったのではないでしょうか。
私は芸術文化学科造形研究コースに所属していて、もっぱら論を立てて制作をしないのですが、他の学科の方々がデッサンをしたり作品制作に熱中している姿を見て羨ましくなりました。

絵筆をにぎる技量は持っていないので、自分にはなにができるかと考えて、とりあえずシャッターなら押せると。
数年前、レンジファインダーカメラを購入して、引っ越して間もない横浜の風景を撮ったりしていたのですが、50mmの視野がなんとなくしっくりこなくて、カメラを押入れに突っ込んだままになっていたのを思い出す。広角レンズを買ってあらためて始めてみようかとマップカメラのサイトをのぞいたのですが、価格を見てため息をつきました。

定期を解約するか…

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›2005年09月01日

はじめまして

はじめまして、音量子(おとりょうし)です。

広報の千葉(仮名)さんから、「通信の方だと、どのように課題を進行させているか、仕事と課題との関係、週末・夏季スクーリングの取り組みなどが一番興味をもたれている情報かもしれません。」との提案がなされていますので、私自身の時間の作り方や資料の探し方、どのように物事を調べまとめていくのか、といったことを中心に書いていくつもりです。

といっても、今まで順調に学習をすすめてこられたというわけでもないので、自戒を込めながらですけれども。

またブログですから、日ごろ考えていること興味をもったことなども書いていくと思います。よろしくお願いします。

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