2005年09月13日
全東洋街道
学生のころ中国に行ったときに、街角でカメラをパチパチやっている日本の大学生は、大なり小なり藤原新也の「全東洋街道」に影響されていた。肉屋の豚の頭、屋台の毒々しい色をした菓子、曇り空の暗い港にレンズを向けていた。
全東洋街道が「PLAYBOY」連載中から評判を取った後、藤原新也は「FOCUS」で新しい写真シリーズを始めた。後に「東京漂流」にまとまられたもので、第1回は一柳展也の金属バット両親殺害事件を取り上げた。塀越しに事件現場である家を真正面から撮った写真だったと記憶する。
今「全東洋街道」を見ても、テーマの直截さ色彩の激しさはそんなに古くなっていないように思う。カメラは、ぼろっちい小さいものを使ったという噂を聞いたことがあるが、本当だろうか。
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Posted by phonon at 2005年09月13日 20:37
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