美大生だけどただの人の子ペロリのリアルな日常を。ペロペロ
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ラッシュ
そう。卒業ラッシュです。
ペロリが一年浪人したぶんですね...
同期が大学卒業していく...!ああ!
Facebookを埋め尽くす華やかな卒業袴の流れ
満面の笑みで着飾って、あぁ、この人達はこれから迎える4月
どこぞの会社で新入社員とかになって
「フッ大学生か。まだまだ子どもだな」という目で私達をみるんでしょう
ムサビの卒業よりも、知り合いの卒業のが気になるのは
知り合いの方が同い年だ、と強く認識しているからなのか。
ムサビでも、知っている先輩がいなくなった。
3年前の4月、にこやかに出迎えてくれた先輩
それから先に知り合う先輩
2年になってオーキャンで知り合う先輩
3年になって授業で知り合う先輩
大した付き合いは無いようなもんだったけど
あ、お疲れ様です、とすれ違うこともなくなるんだな、と。
どちらかというと先輩付き合いが苦手だった私だけど
あの、独特の煩わしいような恥ずかしいような気持ちを
今年一年は感じずに過ごすんだ、ということが
なんとなく未知の世界。
1浪の重さは、1浪時の一年間で痛いほど感じたはずなのに
もうそれは果てしなく昔のことみたいで、
ただ悔しかった1年間の思いは色あせている。
だから今、こんなに、1年の遅れを感じるとは、自分では思っていなかったな
しかもそれが悔しいとは違う、この気持ちは何なのか、言葉で言うとなんなのか
このもやもやした気持ちをどうにかしたい。
高校3年生まで、同じような環境で同じような悩みを抱えていた友人達が
今は自分とは全然まるきり違う悩みや感情を持って新しい世界に飛び込もうとしている、
そんな風に1年間の隙間は、私を皆から遠ざけてしまった
けれどもその距離を悔しくねちこく後悔するのではなく
そういうもんだよな、と踏ん切りをつけて見つめてるのも事実
また、流れるように、卒試、卒業、就職、と決められた順番を
自分より一歩先に歩んで行く姿を、羨望のまなざしで見ているのも事実
まさか、あの時私より確実に劣っていたあの子が、あと数日で企業に通い始めるとは
あの時の新生活に不安だらけだったあの子が、笑顔で就活を終えて社会に出て行くとは
私のまだ知らない世界へ
一歩先に踏み出して行くとは。
手探りの状態の彼らをこれから先もずっと追いかけていくんだ、と
やっぱり一番強いのは、憧れか?羨ましさかな?
たったの1年違っているだけで
こうも大学生という括りを意識させられる
いかに大学生が自由で
それから先が不自由に思えるか。
それから先は本当に不自由なのか。
社会に出て働くということはどんな感覚なのか。
私の知らない感覚を1年先に味わって行く皆をやっぱり羨ましくおもってるのでは...
ただ「学生」期間があと1年と思うだけでこんなにも寂しいのだから
それが終わってしまった4年生は、どんだけ名残惜しく、どんだけ切ないんだろう
かわいそう、という気持ちもある
1年という重みを感じること、重みの中のいろんな思いがミキサーにかけられて
粉々になって混じり合ってジュースになるみたい。
今日はそのジュースを飲み込みながら、同期のみんなに
おめでとうと言おうと思う。