April 23, 2009
小説::手羽殺人事件 4号館
こんにちは。
売られたケンカ買います。無茶振りも料理します。ボロが出そうになったら逃げます。おきなまろです。
手羽さんから回って来たオムニバス連載、「手羽殺人事件」
せっかく頼まれたので、睡眠時間2時間で頭が回らない勢いで書いてみようと思う。
ムサビは3号館が欠番なので、おきなまろ担当は4号館。
実際に昨日が水曜日だったので、昨日の仕事ぶりを応用してみます。ではどうぞ。
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ミステリーブログ小説
手羽殺人事件「猫は見ていた -魔の80周年-」 第3話
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竹林「おきなまろさんって昨日は非番だったよね?」
おきなまろ「ええ」
竹「昨日は何をしてたの?」
おきなまろは、ふと思った。
手羽さんがあんなことになって、さすがの私も動揺を隠せないという時だ、
竹林兄さんの問いかけにも生返事をしたが、考えてみれば自分が水曜日、非番なわけがないではないか。
それに昨日は、なんだかんだと働き回って、ずっと忙しくしていた日じゃないか。
お「仕事していましたけど?」
竹「へ? 来てたの? だってずっとおきなまろさんデスクにいなかったでしょ? 怪しいよね。すごく怪しいよね。」
お「兄さん、私がどういう仕事をしているのか把握していないなんて、上司としてどうなんですか?
仮に私が犯人だったとしたら、監督不行き届きで兄さんも一緒に罪に問われるだからね。覚悟しなさい!
それに私を疑うなんて信じられない、もうっ あんまりよ! 人間としてもどうなのっ! あやまれっ! ううっ!!」
竹「いや、あの、それはその、…すみません(ぺこり)。。。」
minx「あのさ、今さら確認だけど、竹林くんが上司なんだよね?」
竹「うん職位としてはね。でも実際の力関係は… ご覧のとおりで…」 (※リアルに言われる。偉そうにしてるつもりないのに)
mi「まあ細かい事情はさておき、つまりおきなまろさんはアリバイを証明できないということだね。やったの?」
お「まさか!私が手羽さんを殺す動機なんてな… ない… ない?… ないじゃないですか! アリバイがちゃんとあります!」
mi「ほう、僕も仕事にかかりきりでおきなまろさんの動向はまったく知らないからね。聞いてみようじゃない。」
お「まず、朝から打ち合わせで、業者さんとデザイントークで盛り上がってましたよ。ほら、いただいた名刺!」
竹「ああ、俺にわかんない話してたんでしょどうせ。そのへんは任せてるからよろしく。」
お「だからって入職1ヶ月も経ってない人間に業者との取引を好き勝手にやらせるなんて、ある意味大物ですよね、兄さんは。」
mi「OK、じゃあ名刺がアリバイだ。で、そのあと昼までは何を?」
お「あちこちの研究室でさぼってを回っていました。書類を届けるため。」
竹「いいことだよ、足で出向いて仕事をすることは。」
mi「おきなまろさんは単に外で遊びたいだけでしょ。でもまあ研究室がアリバイ証明してくれるね。じゃあ、お昼はどこで?」
お「4号館に新しくできたパン屋さん『エミュウ』のオープンカフェで。ずっと語らってた人がいますから〜♪」
竹「エミュウのパンはほんとにおいしいよね。うんうん。それでエネルギー補給して、午後にいざ犯行?」
お「なっ! 午後は、修学旅行で東京に来てる中学生が、大学見学に来たのでその対応をしていましたっ! 構内を案内したり!」
竹「なるほど。中学生をいじめたりしてたわけだね。そりゃ強烈な思い出になる。アリバイはバッチリだ。」
お「ちょっ、ちょっとどういうことですかっ! 優しいお姉さんキャラですよ私は。」
mi「そこの真相はどうでもいいや。で、そのあとは?」
お「また打ち合わせです。4号館にある研究室へ出向いて、また別の業者さんと話をしていました。成果ありですよ。」
mi「ふうん。まあ、その成果は6月のオープンキャンパスで出るわけだよね。楽しみにしてるよふふふふふふふ。」
お「ちょっとminxさんまで! アリバイの話でしょ! ほら、証拠の名刺!
その後は、教務補助やってた時の研究室の後任から、仕事の相談を受けたりしてたから、彼らが私の無実を証明してくれます。」
竹「ほら、minxくん、アリバイだらけだ。だからおきなまろさんはやってないっていったでしょー」
お「はあ!? さんざん疑っておいて… まあでも、信じてくださるのならそれで…」
mi「いいや、ひとつひっかかることがある!」
竹「なに?」
mi「エミュウのオープンカフェのくだりの時だけ、おきなまろさん妙にニヤけていたよね、変じゃない?」
竹「なんだ!おい!不謹慎な!その時一緒に居たのは男か!?!?」
お「やだな兄さん、父親みたいな発言しちゃって(笑) 心配しなくても、りんらんさんですよ、彼女と話すの楽しいから。」
竹&mi 「りんらんさん!?!?!?!?」
お「え?何? 大声出しちゃって二人とも。 4号館に居るのはりんらんさんでしょ? 会いたい時は4号館でしょ?」
竹「ちょっと、おきなまろさん… あのさ… もちろん冗談だよね?」
お「何がですか? おっしゃる意味がわからないんですけど。」
mi「りんらんさんは、3月で教務補助を退任したでしょ。」
お「え!? そうでしたっけ? でも一緒にお昼食べて、エミュウで、、、えっ?えっ?」
竹「… おきなまろさん、りんらんさん恋しさにあまりにも思い詰めて、とうとう幻覚まで…」
お「なんですって? 幻? 幻なの? 私は幻のりんらんさんと話して一緒にランチしていたというの!? うそでしょう!?」
mi「残念だけど、昼休みの1時間、おきなまろさんのアリバイを証明できる人はいないということになるね。」
お「ちょっ、ちょっと! うそ、私がエミュウに居たところを目撃してる人はいる筈です! 捜して下さい!」
mi「中学生の対応のために早お昼だったんだから、エミュウはまだ客がいない時間だよ。難しいね。」
お「そんなーーーーーー りんらんさああああん!!!!!居たもん!!居たもぉぉぉん!!!!」
竹「乱心したか。明日は使い物にならないな。」
mi「入学センターも静かになっていいってもんだね。さ、次行こうか。」
いつしかおきなまろの頭からは、手羽さん事件がすっかり抜け、乱心変態街道をまっしぐらに進んでいた。
つづく
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
この小説の中の会話は、すべてフィクションだと思っていただいた方が無難です。
okina_maro@hotmail.com
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きゃあきゃあ
手羽さんが早く始めないせいで登場できなかったーと思いきや
こんなところで!
いつかエミュウでリアルランチしましょう。
小春ちゃんが「エミュウ」という語感に絶対食いつくと思うので彼女もいつか一緒に!
わーーーご本人登場☆
勝手に登場させてしまってごめんなさい。
でも寂しかったの。4号館にりんらんさんがいないんだもの!プレハブもないし!
リアルランチ、ぜひっ
小春さん〜 いいわー 素晴らしい昼下がりになりそうね。実現させましょう!
エミュウ!
エミュウ!!
パン屋!?どういうこと!?
おいしいんだぁ〜。
と、まさに心奪われかけていたところでした。
予言されていたとは・・・驚きです。さすがです。ぜひリアルランチご一緒しましょう〜。
最近平日でもお休みの日があったりするのですよ〜不景気なんで。。。
これから日記書きますので!また後ほど!
わーーー小春さん登場☆
なんということでしょう、っていうぐらい驚きのムサビ感ゼロなパン屋さんができました。
しかも本当においしいの。安いし!
ぜったい小春さんが気に入ると思います。
平日いいね〜 私の昼休みに半休をプラスしちゃったりして実現したいな。
土曜は休日だからランチに出向いてもOK☆ プチオフしますか☆
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