February 28, 2009
入試終了、気づけばあと20日の…
新年度、現れた新しい教務補助に、不思議だなあと感じたことのある学生は多いのではなかろうか。
ついこの3月まで学生だった人が、いきなりカウンターの向こうで教務補助然として働く姿。
同じ学内にいて、こうも突然切り替わるものなのだろうかと。
実は、切り替わるのは2月である。まだ卒業式も迎えていない2月中旬。
丸2週間洗礼を受ける。入試業務という荒行を、のっけから経験。
継続の教務補助も、3月いっぱいで退任する教務補助もみんな一緒に仕事をする。
今まで、私は入試業務がつらいつらいということは、あまり書かないようにしていた。
言うことでつらさが軽減することもないし、みんな同じように大変なんだし、と思って。
でも、最後の教務補助としての入試業務を終えた今、あえてつらいんだと記そうと思う。
全学あげての入試。とりわけ教務補助の業務は名物。みんなほんとに、ぎりぎりなんだよね。
仕事量は多いし内容は慎重を要するものばかりだし、自分のことで精一杯なんだけど、
教務補助になろうって人はだいたい優しい気遣いさんばっかりだから、
ベテランになるほどいろいろ見えてきちゃって他人のきつさも目に入るようになって、
でもそれはみんな同じだから、表向きは楽しくしていようと努力する。
誰かがひとつほころびを作ったら、途端に全てが崩れるだろうと、気配でわかるくらいの緊張感。
超多人数でひとつの空気を保ち続ける、なかなかこれ、疲れるよ。
まじで、慣れるようで慣れられない。4度やったけど、今回もやっぱりかなり疲れた。
終わったら疲れが時差でやってきて、ここ2日ほど殆ど睡眠生活だ。いくら寝ても眠くなる。
今回は、私にとってつらいことが重なった。
以前手羽さんも書いていたが、業務半ばの時期に、まだ若い職員さんが急逝した。
私の所属する研究室で以前教務補助だった方なのだ。いわば先輩。
とにかく驚いて、でもなぜか冷静になってしまって、急いで先生方その他への連絡をして、
それらがひとまず済んだら、急にショックが襲ってきた。入試中だから更に倍増したかもしれない。
当時この入試業務をやっていたんだろうなとか思って…
その晩は、今までの睡眠不足がかさんでいるにもかかわらず、ほとんど眠れなかった。
翌日からも業務の合間をぬって先生と打ち合わせをした。香典袋に筆を入れる手が震えた。
入試業務に戻ったら、つとめて明るくふるまおうと思ったけれど、
こらえきれず、班の仲間に少しこぼした。
ただ聞いてくれて、その後も普通に明るくしてくれた仲間たちに、本当に感謝したい。
その後の私のテンションは妙なものだったかもしれないが、仲間がいたから仕事ができた。
この日記で私は、教務補助イコールつらいと主張するつもりは毛頭ない。
どんな職業でも「仕事」である以上は、つらいこと大変なことがある。
それを乗り越えるための「自分」そして「人」を考えること、感じること。
2週間にぐっっっと凝縮して経験できるのが、この入試業務なんだと思う。
毎回勉強になる。毎回きつい。
そして毎回、仲間に救われる。
いい仕事です。
気づけば任期が、残すところあと20日となった。
研究室所属の教務補助として、やり残したことのないよう、
残りの20日をかみしめて仕事をしていきたい。まだ、私は教務補助員。
okina_maro@hotmail.com
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