January 06, 2009

時限装置



珍しく1日に2度目の更新。


もう何にもしたくなくなって、ふと同僚の机の上をみたら、
よしもとばななの文庫本があった。何気なく手にとって読んでみるが、
文字が全く頭に入ってこない。あまりにひどいので、感動すらしたほどだ。


そういえば、仕事始めの日なのにすでに、ホールで会ったI藤さんに、
疲れた顔してるね、と言われたんだっけ。
自覚ないの。
でも、あまりにも文字が入ってこないから、疲れてるんだと思う。
なんで? 正月なにもしてないのになんで?


その本を、むりやり読み出した。
全く集中できず、研究室の冷蔵庫の音とか、エレベーターの音とか、
自分の腹の音とか、誰かの足音とか、今日の仕事のこととか、
友達のこととか、自分の人生のこととかに、どんどん勝手に気持ちが移る。
その頭の回転のすごさに、また感動する。


では9時まで、何が何でも読んでみよう。勢いつけて読んでみよう。
読んだことを忘れないように、気になった文章を書きとめよう。
いや、書いてたら勢いが止まる。またどんどん思考が別のところへ行く。
コピーしよう。そのページをコピーして、気になった文章をペンで囲もう。
絶対忘れるんだもん。後で、こういう精神状態の時にどんな文章が
気になったのか、もう一度読んでみて分析するのもおもしろいじゃない。


むりやり集中して、文章を読み進める。
読みやすい日記形式だから、ほんとなら娯楽としてするする読めるのだが、
まるで入試の現代文の問題文を読んでいるかのような感覚で読み進めては、
大事だと思う部分に線をひく、じゃなかったコピーを取りにいく。
勢いが大事だから、もうほんのわずかな時間も惜しくて、
マジで走っていく。


少しずつ軌道に乗り始める。
それでもしゃべるエレベーターは現実感をもたらし、いらつく。
視界をさえぎる自分の髪が邪魔でイライラして、イライラしすぎて、
思わず目の前のはさみに手を伸ばした自分に驚き、一旦おちついて
走って髪をしばりに行き、また座って読み進める。


なぜかだんだん息がきれてくる。おとなしく座って読んでるのに。
この感覚、一度経験してる。修論だ。修論を書いていたとき、一回あった。
そうだ日記にも書いた。あった。これだ
疲労と集中が重なったときに起こるんだ、判明。


息が苦しいのだけれど、どうしても止まらなくなってきた。
ああもうあと15分で9時になる、あー、あと5分、1分…


はい、9時です。


なにやってんだろ私…


設定した時間に一瞬で狂気を脱出できる自分がすごいと思う。

感動。


今日は感動しすぎ。


クリエイティブな作業だったと信じたい。

やみつきにならないように注意したい。
ぜったい体にも精神にも悪い。


でもきっと大丈夫。あとで自分が囲んでおいた文章を読んだら、
ドン引きするだろうから。

はやくドン引きしたい。
この日記にもドン引きしたい。


だから明日は8時出勤なんだって!!!


okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at January 6, 2009 09:22 PM
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